原水禁大会
2005.4

核も戦争もない平和な21世紀をつくろう!

被爆60周年原水禁世界大会
デザインはU.G.サトーさんです

被爆60周年原水禁世界大会への参加・賛同のよびかけ

 一発の原子爆弾が投下されたことによって、広島と長崎の街は一瞬にして破壊され、人々の多くが殺戮され、傷ついてから60年目を迎えようとしています。

 現在も多くのヒバクシャが国の内外に暮らしていますが、取り巻く環境は厳しく、補償も不十分なままです。この60年間に、核兵器保有国は実質的に8カ国となり、量と質は限りなく増大してきました。また原子力発電・再処理施設も世界に拡散しています。こうした核の軍事利用、商業利用(平和利用)によって、放射性物質は地球上に拡散し、人々に核被害を拡げています。ヒバクシャの心身に受けた傷がいまだ癒されないなかで、人類は原爆被害の記憶を消し去ろうとしているのです。

 この60年間、人類の多くは核兵器の危険性について理解を深め、その廃絶を求めてきました。20世紀の終わりには、核廃絶への望みは大きく前進するかに見えましたが、米国でブッシュ大統領の登場によって、すべてが水泡に帰そうとしています。2001年の「9・11同時多発テロ」以降、米国は強大な軍事力による世界覇権を実現しようとし、アフガニスタンに続いてイラクへ侵攻し、特にイラクでは現在も多くの血が流されています。

 今年はまた5月にNPT再検討会議が国連で開かれますが、米国は2000年合意の核廃絶への明確な約束はもとより、消極的安全保障などの合意を反故にする態度を示しています。

 日本政府は広島・長崎の悲劇を体験した立場からも積極的に核廃絶、非戦の立場を貫く責務があるにもかかわらず、このようなブッシュ政権に異を唱えず、イラクへの派兵とともに、ミサイル防衛を米国と共同で進めようとしています。日米の軍事同盟の強化は、周辺国に対して大きな影を落としています。

 このような厳しい情勢のなかで私たちは今年も被爆60周年原水爆禁止世界大会を、実行委員会を結成し、開催します。特に今年は、被爆60周年という節目にあたり、従来の動きをさらに大きくする取り組みとして、原水禁、連合、核禁会議の三者による広島、長崎での開会総会の共同開催の構想を含め、運動の取り組み強化を目指した大会として呼びかけます。

今年の大会では、(1) 核兵器廃絶への流れ、とくにNPT再検討会議の結果をうけた運動の構築や朝鮮民主主義人民共和国、イランの核問題の平和的解決、(2) 脱原発社会への流れをより幅広くつくり、六ヶ所再処理工場の運転停止、もんじゅ再稼働反対、プルサーマル反対運動などを中心にエネルギー問題などを含めた幅広い討論、(3) 広島、長崎の被爆体験の継承。新たなヒバクシャを増やさず、すべてのヒバクシャの要求実現の運動、などの課題を中心に議論し、運動の方向性を確認しようと考えています。さらに、平和問題や憲法問題、イラク問題など、私たちを取り巻く様々な問題をさらに実行委員会で討論し課題を具体化していきます。

被爆60周年目の8月、国内外の人々共に原水爆禁止世界大会を開催し、核も戦争もない平和な21世紀をつくりだす大きなうねりをつくりだしましょう。

2005年3月1日

被爆60周年原水爆禁止世界大会実行委員会
 実行委員長 岩松 繁俊
副実行委員長 山本 潤一
       市川 定夫
       田中 秀和
       西尾 漠
       田巻 一彦
  事務局長 福山 真劫