出版物原水禁ニュース
2003.3 

上関原発反対20周年事業
『人々の集いの場』建設中!

 瀬戸内海西部に位置する山口県熊毛郡上関町祝島の島民は、自然豊かな生活を当たり前のように続けてきましたが、上関原発計画が持ち上がって以降、計画地から海を隔てて3.5qしか離れていない島の存亡の危機としてこの20年間、9割を超える島民が一貫して原発拒否の姿勢を貫いてきました。
 現在上関原発計画は土地の未取得、祝島漁協の変わらない反対、そして広範な原発反対の声と多くの難問を抱えて、この1年半以上、完全に立ち往生しています。その状況を踏まえ、私たちは新たな取り組みとして、予定地・田ノ浦に原発を拒否する大きな拠点を作ろうと計画し、この取り組みを「上関原発反対運動20周年記念事業」(『人々の集いの場』(仮称)建設運動)と銘打ちました。
今後動きがあるとすれば、中国電力はまず詳細調査から始めるでしょう。そのために現地での『拠点』を確保する必要があります。また、スナメリやハヤブサ等、田ノ浦周辺の貴重な自然や生態系がクローズアップされ始め現地調査等のため来訪者が相次いでいますが、現状では対応できる設備もなく、調査、観察、休憩、交流のための施設確保が急務となっていました。さらに、自然エネルギー、新エネルギーの実験・実践センターを作ってはどうか、などの様々な角度からの意見、提案が『集いの場』構想のきっかけとなりました。
そのため建物の基本的性格は、調査・交流・安らぎ・遊びそして闘いのための多目的センターにしようということになりました。具体的には、原発の炉心予定地から約300mしか離れていない反原発地主の共有地に、敷地60平方メートルで中2階の30人程度は収容できる国産間伐材を使ったログハウスを建てようという計画です。調理場、簡易水洗トイレもついて、9.9kwの太陽光発電で中国電力と売買電もする予定です。
 作業は昨年夏から祝島を中心に上関町内外の有志によるボランティアの労力提供等をうけて極力経費を抑えながら進めており、2月の段階でログハウスは内装を残すのみ、太陽光発電施設は設置を終了して後は中国電力と売買契約を結ぶだけという状況です。
建設資金は、今まで反対運動に関わってくれた全国の皆さんに協力をお願いし、すでに8割方は確保できています。しかしまだ資金は少々不足気味で、現在も新たに協力いただける方を待っています。
『集いの場』では今後、バイオマス、風力発電、雨水利用等の構想の具体化、また、自然観察会、山菜取り、海水浴・磯遊び等様々なイベントも企画していく予定で、みんなで瀬戸内の自然を守り、人々の脱原発の生活を見守る新たな拠点になれればと願っています。
計画の成功に向け、更なる皆さんの賛同、ご協力をお願いします。

上関原発を建てさせない祝島島民の会
〒742-1401 山口県熊毛郡上関町大字祝島 祝島漁業協同組合気付
 TEL: 0820-66-2121 FAX: 0820-66-2138・2538
郵便振替: 01390-4-67782 祝島島民の会(20周年記念事業)