出版物原水禁ニュース
2003.4 

被災49周年ビキニ・デー集会開く

 第五福龍丸などが被災したビキニ事件から49年目を迎えた3月1日、原水禁は静岡市内で「3.1ビキニ・デー全国集会」を開催し、全国からの参加者を含む300名が集いました。岩松議長の主催者あいさつや地元の歓迎あいさつに続いて、「ビキニ・デーと第五福龍丸」と題して報告と提起が東京都内に住む元同船の乗船員であった大石又七さん(69)からありました。
 大石さんは、この中で、日米両政府が当時、事件の政治決着を図った経過を説明し、「政治決着と同時に、わたしたちはヒバクシャでなくなってしまい、事件は過去のものになった」と批判しました。「本当の事件はそれから。いろんな記録があるが、それ以降のことはほとんど書かれていない。ビキニ事件の怖さはもっと奥深く大切な意味を含んでいる」と事件の風化を残念だと語りました。
 大石さんは今年の7月、ビキニ・デー事件の全容を自ら検証した本を、「みすず書房」から出版する予定です(詳しくはわかり次第原水禁ニュースでも紹介します)。
「事件の全容がわかった今、この本で事件の本当の姿を知ってほしい」と語っています。
 また、長野県大鹿村中央構造線博物館学芸員の河本和朗さんからは「東海地震と浜岡原発」と題して講演があり、浜岡原発が東海地震の震源断面層の真上に位置することや、この地震が、ふつうは海域の下で発生するプレート境界型の巨大地震が陸域の下で発生する、特殊な地震であることなど様々な危険性を明らかにし、警鐘を鳴らしました。
 集会は「ビキニ・デーアピール」を採択し、翌日は焼津市の弘徳院で墓前祭を開きました。