出版物原水禁ニュース
2003.5 

劣化ウラン弾などの非人道的兵器の使用禁止を!

 イラク攻撃の即時停止を求める声明

 3月26日、米軍は対イラク攻撃で、劣化ウラン弾を使用したことを認めた。この劣化ウランは、12年前の湾岸戦争や7年前のボスニア紛争でも使用され、使用した米軍兵士はもとより、それが打ち込まれた国々で、劣化ウランによる放射能後傷害の影響と疑われるガンや白血病などの多発を引き起こした。まさに劣化ウラン弾は「敵・味方、軍人・民間人」の区別なくその影響を与え、攻撃が終了しても半減期45億年もの長きに渡る影響がその国土を覆うことを考えれば、まさに非人道的兵器である。
 また、米英軍が使用したクラスター爆弾は、オタワ条約で定義する「対人地雷」ではないが、同様の非人道的兵器である。他にもアフガニスタンで投入された燃料気化爆弾「BLU−82」(通称デージー・カッター)よりもさらに大きな、核兵器に次ぐ破壊力をもつ史上最大の精密誘導型の燃料気化爆弾「MOAB」の使用も言われている。まさに大量、無差別の破壊を物的、人的にももたらす非人道兵器の象徴である。
 劣化ウラン弾をはじめクラスター爆弾、燃料気化爆弾などは、核兵器と同様に非人道的兵器として国連人権小委員会で禁止決議が採択されており、これらの兵器の使用は絶対に許されない。
 国際的にも禁止が要請されている兵器を使用すること自体、「道義のない戦争」といわれる今回の攻撃をさらに正義なきものにすることである。また、その使用を黙認している日本政府の立場も、強く非難されなければならない。
 私たちは、ヒロシマ・ナガサキで非人道的な核兵器による被爆体験を持つ国の市民として、いかなる非人道的兵器の利用の禁止とともにその製造・配備・威嚇などを禁止することを強く求めるものである。特に現在、イラク攻撃の中で使用している米英軍に対して、強く使用禁止を求めるものである。同時に、日本政府に対しても、非人道兵器の使用を認めるイラク攻撃の支持の撤回を求める。
 そしてなにより、戦争そのものが最も非人道的行為であり、イラク攻撃自体の即時中止を求めるものである。

 2003年4月1日
フォーラム平和・人権・環境
原水爆禁止日本国民会議