出版物原水禁ニュース
2004.08号 

大間揚水風車建設に向けて

毎分200リットルの水脈

 本州最北端の青森県大間町に、電源開発株式会社(Jパワー)による改良型沸騰水型炉・138.3万KWのフルMOX原発の建設に対し、原発建設計画地内の耕作地を守り抜き、大間原発の建設阻止に向けて、灌漑用の井戸を掘り、水を汲み上げる動力とするために揚水風車の建設を呼びかけています。自然のめぐみの“風”を利用して農業を継続できる環境を作り出し、脱原発のシンボルとして風車を目指しています。
 すでに風車建設の資金として500万円の全国カンパをお願いしています。現在、100万を超え、いまも、連日カンパが寄せられている状況です。同時に、現地では、揚水のための水脈を掘り当てるボーリング作業が6月19日に開始されました。その結果、地下55メートル掘り進み、毎分150〜200リットルの水を掘り当てることができました。今後は、8月に風車本体の建設に向けて取り組むことになっています。

地権者の想い

 6月21日のボーリング開始の夜、大間原発予定地中心部に土地を持つ地権者の女性Aさんと交流をしました。Aさんの原発反対の理由は明確です。「若い頃から苦労して育ち、大間の土地が今は亡き夫と共に苦労して切り開いた土地であること」、「大間の海を放射能で汚してしまってはならないこと。海を大事にすれば子々孫々に渡って大きな恵みを与えてくれる。特に大間は、マグロやイカ、ウニ、もずくなど宝の海である。その海を、原発の一時金で売り渡すことは、未来にわたってもっと多くの宝を生み出す海を失うことと比較にならないものだ」、と言います。そのような想いで彼女は、土地を売らずにいまも頑張っています。小さな町なので、「村八分も九分も十分にもあっている」、と彼女はいいます。それでも家族の支えのもと、金や脅しに負けずに頑張っています。

 そのような住民を支えることがこれからの大間原発阻止に向けて重要になってきています。大間の動きを止めることは、プルトニウム利用政策の変更を迫り、六ヶ所再処理工場の稼働にも大きな影響を具体的に与えます。引き続き風車建設の全国カンパへの一層のご協力をお願いいたします。

 完成披露の日には揚水風車の完成式を行います。全国から大間の大地へぜひ集まってください。そして風車の下で、楽しいづどいを一緒に行いましょう。(8月21日に予定していましたが、1カ月ほど延期になりました。新しい日時は後日ここに掲載します。)

(I)