出版物原水禁ニュース
2005.4号 

浜岡原発震災は防げる!
〜被災51周年 3.1ビキニ・デー全国集会〜

原発震災を防ぐ全国署名連絡会事務局長 古長谷 稔 

二度と再びヒバクシャを作らないために

 3月1日、今年もビキニ・デーを迎えました。第五福竜丸の傷ついたヒバクシャを迎えた静岡の地で「二度とヒバクシャを作らないために」との思いから、今年は中心課題の一つとして、東海地震の震源域の中心に位置すると政府が認める、静岡県御前崎市で運転中の浜岡原発にも焦点が当てられました。2月26日都立第五福竜丸展示館から都内をデモ行進した「ビキニ被災51周年東京行動」を皮切りに、27日には横須賀で「ビキニ51周年・水爆被災市民のつどいin横須賀」、28日には静岡県内各所で「原発震災を防ぐ全国署名」への取り組み、及び「中部電力に対する申し入れ行動」が行われました。

そして3月1日には「被災51周年3・1ビキニ・デー全国集会」が静岡市で開催されました。会場には約400名が集まり、『東海地震と浜岡原発』〜見えてきた東海地震発生のメカニズム〜と題した講演では、地質学者・塩坂邦雄さんによって最新情報が伝えられ、また、浜岡現地から伊藤実さん(浜岡原発を考える会会長)が参加して浜岡で暮らす人々の苦悩の実情を訴え、「二度とヒバクシャを作らないために」という共通の思いを胸に参加者の心がひとつになりました。

地震多発国に53機もの原発が運転する現実

 1995年阪神大震災から10年周年の節目を迎える中、新潟県中越地震、スマトラ沖地震津波と今また地震災害に対する備えの機運が高まっています。日本がどれだけ地震が多い国なのかは以下のデータ一つとってもわかります。2003年11月、福島瑞穂参議院議員の質問主意書『1970年から30年間における、世界主要国のマグニチュード5以上の地震の数』に対する政府の回答と、各国の原発の数(2005年現在)、国土面積(千平方キロ)をまとめたものです。

 地震の数 原発の数 国土面積
アメリカ322回103機9629
フランス2回57機547
日本3,954回53機377
イギリス0回33機244
ドイツ2回19機357

 世界中で既に430機以上存在する原発が、過去に巨大地震に直下から襲われていないのは単なる偶然でしかありません。間違いなく近い将来、原発が地震に襲われる時が訪れます。そしてその可能性が際立って高い国が一目瞭然で『日本』なのです。地震の激動期に入ったと多くの地震学者が指摘する中、東海地震はその中でも最も高い発生確率が発表されています。地震多発国日本において巨大地震との付き合い方を間違えれば、国が崩壊する危険すらあります。原発震災を防ぐという視点も含めた防災対策の見直しが求められています。

原発震災を防ごう!全国署名

 3月1日の全国集会は、『原発震災を防ぐ全国署名』の集約の場としても位置づけられていました。壇上には大量の署名用紙がダンボール箱で積み上げられました。2月初旬時点で45万筆、前回30万と合わせて75万筆を超え、100万筆までもう一歩。チェルノブイリ原発事故から19年にあたる4月26日に合わせて4月25日の提出を予定しているため、4月15日到着分までをカウントします。その後も継続して活動していく予定ですが、まずは、まとまった数の署名を提出できるよう、もうひと回りのご協力をお願いします。

この2年ほどの間に、東海地震と浜岡原発の問題はマスコミの扱い方が大きく変化してきました。雑誌や新聞をはじめ、報道ステーション(テレビ朝日)などテレビ報道でも扱い始めています。全国署名には呼びかけ人として、稲盛和夫(京セラ株式会社名誉会長)、梅原猛(哲学者)、田中康夫(長野県知事)(敬称略)など数多くの賛同者が名前を挙げてくれています。これら世論の後押しと、集まった署名の力で、何とか政治を動かすきっかけを作りたいと考えています。

地震は天災ですが、原発震災は人災です。地震は止められませんが、原発は止められます。浜岡原発震災は防ぐことができる災害です。ヒバクの歴史に終止符をうつべく、まずは巨大直下地震発生が確実視されている浜岡原発の運転を停止できるよう共にがんばりましょう。