出版物原水禁ニュース
2005.7号 

最高裁の不当判決に抗議し、
「もんじゅ」の廃炉をめざして反撃を!

ストップ・ザ・もんじゅ 代表 池島 芙紀子

5月30日、最高裁は、名古屋高裁の判決を破棄し、原告側の控訴を棄却し、「もんじゅ」の変更前の設置許可を有効とする判決を下しました。20年の長い歳月をかけて、原告および弁護団の方々が苦闘された努力に対して、あまりにもひどい判決です。

 16年間、福井へ、金沢へ、東京へと、大阪から傍聴を続け支援してきた者としても、筆舌に尽くせない怒りと悔しさでいっぱいですが、全国のマスコミの論説も、ほとんど全紙が、この判決には「問題あり」と指摘し、心ある法学者も批判されています。早大の首藤教授は毎日新聞へのコメントで「安全委が、信用に足りる体制で安全審査をしているかどうかも言及せず、その言い分を前提にした判決で、すべて追認に終わった。行政の意向に沿った上、将来の事故発生時の責任を回避した政治的な判決だ」と言われています。

また、元京大原子炉実験所の小林圭一さんは、「伊方原発訴訟の最高裁判決(92年)では、科学技術庁認定は専門家が行うとしたが、今回の判決では裁判官が科学技術的な判断をしている。そのため事実認定に数多くの間違いがある。炉心崩壊事故が起きた際、最も深刻な影響を及ぼす炉内の動き(遷移過程)については安全審査で考慮したとしているが、根拠とされた解析は審査後のものだ。事実認定をきちんとした高裁判決をしっかり読んだのか疑問に思う」と語っています。

 高裁での長い審議の結果、安全審査のずさんさ、インチキ、ペテンが明白にされ「安全審査に重大な過ちがあった」と判断されました。しかし、最高裁は、全くこのことを無視し、「国が正しい、問題ないと言っているから問題ない」と言い切る無責任、鉄面皮には、ほとほとあきれるばかりです。

 この判決への国民の反応の多くは否定的です。「もんじゅ」の問題点を少しでもまじめに考えてきた人は、みな、心底から怒り、真剣に反撃を考えています。

 戦後・被爆60年の今、原水禁運動の先頭にたってこられたみなさまには「もんじゅ」の危険性、非経済性はもとよりのこと、「もんじゅ」と核兵器との関係も先刻ご承知のことでしょう。国家権力が、なりふりかまわず「もんじゅ」を運転させようとしている今、反核・反原発運動の一層協力な協同体制と、取り組みが求められていると思います。

 全力をあげて「もんじゅ」の運転を阻止し、廃炉に追い込みましょう。

「もんじゅ」はいうまでもなく、単に福井県民の課題ではなく、全国民の重大課題です。私どもは、この政策の転換をめざして、さらに国会議員へのロビー活動を強め、資料や情報を届け、「もんじゅ」廃炉のために真剣に本気で働いて下さる議員を増やしたいと思っています。

具体的な取り組みのお願い

※(4)(5)の注文は、「ストップ・ザ・もんじゅ」まで。 tel.072-843-1904(FAX兼)