出版物原水禁ニュース
2006.8 号 

2006年6月第1回世界平和フォーラム(カナダ・バンクーバー)を開催
〜憲法9条が世界的な提言として打ち出されました〜

核廃絶の壁WPFで展示木のブロック・キャンペーン:被曝60年長崎で展示された「核廃絶の壁」がWPFで展示

平和を求める市と市民3,000人の集まり

 6月23日〜28日、第1回目の世界平和フォーラム(WPF)が、「戦争を終わらせ、平和、公正かつ持続可能な世界をつくるために市とコミュニティが協力しよう」という標語のもと、バンクーバーのNGO・市民団体、および市の協力で開催されました。アメリカ、アジア、ヨーロッパ等の市民約3,000人が参加しました。

 23日のオープニング・セレモニーの後、24日午後には、数千人規模のピースウォークが市内ダウンタウンで行なわれました。25〜27日には、アジアや平和教育、核兵器廃絶、戦争の原因、宇宙での軍拡、市民政府と市民社会、持続可能な社会と平和、ノー軍事基地、人種差別と平和、若者の集い、ラテン・アメリカ、労働者の平和、地球の癒し...など、多岐に渡るテーマについて、数百にのぼるワークショップがブリティッシュコロンビア大学(UBC)で同時開催されました(詳細はWPFウェブサイト)。中には、例えばカナダがミサイル防衛(MD)を拒否した運動報告ワークショップなどもありました。

 原水禁・平和フォーラムは、25日に開催された「アジア地域会合」(1日)に於いて、韓国の平和団体「平和と統一を開く人々」(SPARK)と共に、「横須賀原子力空母問題を考える市民の会」の参加協力を得て、米軍再編・横須賀原子力空母問題に関するワークショップを開催しました。関心は高く、韓国、日本、カナダなどから約30名の参加があり、問題を訴えました。(また「ノー軍事基地」の会合では世界10カ国以上の各地からの米軍・軍事基地の状況について報告がありました。)この他にも「アジア地域会合」では、東北アジア非核地帯、東北アジアの和解と平和、ヒロシマ・ナガサキ、戦争責任などのテーマで日本や韓国の市民団体の参加も多く、10本の分科会が開催されました。

 その他、WPFでは、核軍縮と反戦・平和、あるいは平和と持続可能な社会・環境など運動間でのリンケージをいかに行うかが、議論されました。

最終文書で憲法9条のような戦争放棄を各国に提言

最終日の28日には、同日の小泉首相訪加に伴い、地元の日系・アジア系平和グループやWPF参加者約50名とともに、日本領事館への申し入れ行動を行いました。(10社以上のメディアが取材に駆けつけ、地元ラジオなどでも報道されました。)午後には参加者間による振り返りの会合、夜には市内ダンタウンの公園で閉会式・ピースウォークが行なわれました。

最終日、数多くのテーマについて議論された世界平和フォーラムで採択された最終文書の中に、世界の各政府が「憲法で戦争を放棄すること(例えば日本の9条のように)」という項目が盛り込まれました〈囲み参照〉。市民による国際会議において憲法9条の意義が提示されたのは、1999年のハーグ国際平和会議以来です。改めて現在、世界の市民が戦争・武力放棄を定める憲法の先進性を支持することを示すという、たいへん重要な成果がもたらされました。日本の人々はこの成果をしっかりと受け止め、今後に活かすことが肝要です。

「バンクーバー平和アピール2006:平和を作ろう!」(骨子仮訳)

戦争のない世界を作り出すために私たちが行うべきこと

基本要求

  1. イラク、アフガンからの外国軍の撤退
  2. 国連・国際法の下でのイスラエル・パレスチナ問題の解決
  3. 地球温暖化対策と持続可能なエネルギー政策
  4. 国連安保理決議1325の履行と女性の完全参加
  5. 拷問の停止とグァンタナモ刑務所の閉鎖
  6. 軍事費の削減と人間のニーズへの転換
  7. 政府は憲法で戦争放棄を定めること(例えば日本の9条のように)
  8. 国連の民主化
  9. 国連「軍縮の10年」
  10. 完全、検証可能、不可逆的な核軍縮の交渉

私たちの誓い