出版物原水禁ニュース
2007.7 号 

《高校生平和大使》
10年目の取り組み

平野伸人(ながさき平和大集会実行委代表委員) 

インドネシア大統領のメッセージを受け取る平和大使
在日インドネシア大使から
大統領のメッセージを受け取る平和大使

「高校生平和大使」や「高校生1万人署名活動」は、長崎の若者の平和活動として定着し、国内外はもとより世界各地に広がりを見せています。毎年、欠かすことなく高校生平和大使は国連で核兵器の廃絶と世界の平和の実現を訴え続けています。高校生平和大使が1998年に最初に派遣されてから、今年で10代目になります。今年は、長崎県2人、神奈川県1人、鹿児島県1人のほか、韓国やペルーからも選出され、計6人となりました。初めての外国からの高校生平和大使の選出で、「核兵器の廃絶と世界の平和の実現」という目的がより国際的な取り組みに発展することが期待されます。

しかし、この間、世界は高校生たちの願いとは裏腹に、世界中で戦争や紛争が絶え間ないような危険な情況が続くようになってしまいました。「平和にならない世界の現状をどうにかしたい」。高校生の間でそういった議論がおきました。そして、「世界の指導者に、私たちの率直な気持ちを込めた手紙を書こう」という計画がたてられました。手紙を出す相手は、国連加盟の192ヵ国の実質的な指導者(大統領または首相、あるいは国王など)と2地域(台湾・パレスチナ)です。

内容は、「核兵器廃絶と世界の平和の実現を求める」手紙と、長崎の若者の活動を知らせる英文パンフレット、長崎の英文説明付きの被爆写真の3点セットで郵送しました。直接、世界の指導者に届くように住所を調べて送付しました。その結果、27カ国から返事が来ています。

5月26日、昨年の平和大使である滝川理彩さんと米田伊織くんが、東京のインドネシア大使館やニュージーランド大使館を訪問しました。大統領からの手紙をいただいたことへのお礼と大統領に直接会えるようお願いするためでした。2人をはじめ高校生平和大使や1万人署名活動の卒業生もそれぞれの地で活動を継続しています。平和大使の活動10年目の取り組みに期待したいと思います。