出版物原水禁ニュース
2007.8 号 

【本の紹介】
あすのために
 これが原子爆弾と戦争の真実

あすのために
あすのために

広島県高校原爆被爆教職員の会 

県立高校などの教職員OBらでつくる被爆者団体「広島県高校原爆被爆教職員の会」から、会員ら24人の被爆体験記などをつづった本「あすのために」が刊行されました。

 同会が発足した1970年から今日まで、会員が執筆した手記、広島平和記念資料館の「証言ビデオ」に収録されたものの文章化と、寄贈された絵などをまとめたものです。県内の公立図書館、広島市内の小・中・高校をはじめ県内の学校に配布し、平和教育に役立ててもらおうと発行されたものです。

 原爆投下の年や日時について、広島の小学生の5割、中学生の3割が正しく答えられないということが、広島市教育委員会が5年ごとに実施する「平和に関する子どもたちの意識調査」で明らかになりました。広島市教育委員会は3年前から学校での「被爆体験を聞く会」を推進していますが、それに加え、一昨年からは「8月6日に焦点をあて、平和を考える集い等の開催に努める」よう、市内の小中学校に通知しました。

 被爆者は、原爆はどんな理由であっても認められない「絶対悪」であると訴え続けてきました。原爆の惨状は「筆舌に尽くしがたき」と言いますが、被爆者一人ひとりにそれぞれの被爆体験があります。「何が起こり、被爆者はどう生きてきたのか」を正しく理解することは決してやさしいことではありません。

しかし、子どもたちこそ素直に受けとめてくれるのかもしれません。この本が、そうした理解を深めることにつながれば幸いです。

問い合わせは広島高教組まで。電082-244-2511

   (広島平和教育研究所  事務局長 小早川健)