出版物原水禁ニュース
2007.8 号 

大間原発と函館
 ─原発訴訟準備すすむ

大場一雄(大間原発訴訟準備会事務局長) 

電源開発(株)が青森県下北半島の大間町に建設を計画している「大間原発」は、国内最大級の138万3千キロワットで、燃料にウランとプルトニウムを混合したMOXを世界で初めて全炉心に使用する計画の改良型沸騰水型軽水炉原発(ABWR)です。

原発反対の街頭宣伝(07年4月・大間町)
原発反対の街頭宣伝(07年4月・大間町)

大間町から函館市までは津軽海峡を挟んで最短で約18キロメートル、晴れた日には互いの街の建物が識別できる距離です。私たちは、函館市民への説明も行わずに準備工事を進めている「大間原発」計画に反対してきた「ストップ大間原発道南の会」を母体に、昨年12月「大間原発訴訟準備会」を発足させました。

「準備会」は、電源開発鰍ェめざす2007年8月着工に向けて原子炉設置許可が出された場合、すぐに提訴できるよう弁護団会議を重ねています。これまでにABWR固有の危険性の他に、地震や火山、そして津波等への対応が不十分であることが明らかになっており、これらを大間町民や函館市民、道南の住民に周知して原告団を結成する予定です。

また、「大間原発」の炉心から約300メートルの場所には、昨年春まで故・熊谷あさ子さんが耕していた畑があります。現在はご遺族が「あさこはうす」と名付けたログハウスがあり、太陽光発電も備えて生活できるように整備を進めています。5月には函館と青森県内から「市民視察団」30名程が訪れ、カボチャの種を植えてきました。今後は毎月手入れに通う計画を立てています。大間・函館間はフェリーで片道1時間40分なので日帰りが可能なのです。

現在、「大間原発」の8月着工は難しいと思われますが、六ヶ所再処理工場と同様に国のプルトニウム利用計画に欠かすことの出来ないフルMOX炉ですから簡単に断念はしないでしょう。私たちは、裁判も含めて建設を止めるために粘り強く活動を続けていきます。

〈問い合わせ〉大間原発訴訟準備会 函館市松陰町1-12 函館YWCA内 電話0138-51-9718