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2007.10  

10年目を迎えた高校生平和大使に参加して
ジュネーブなどで核廃絶・平和を訴える

◇◆投稿◆◇ 神奈川県立緑ヶ丘高校 高村 千紗 

国連軍縮局事務次長に署名を手渡す

コーリー国連軍縮局事務次長に署名を手渡す(ジュネーブ)

国連欧州本部で署名を手渡しスピーチ

高校生平和大使が国連を訪問するのは今年で10回目を迎えました。毎年、私たち高校生平和大使は、自らの言葉と高校生の視点で、核兵器の廃絶と平和な世界の実現を訴えてきました。そして10周年を迎えた今年は大きな変化がありました。ブラジル、韓国、ペルーからも高校生平和大使が選ばれ国際色豊かなものとなったのです。

 今回も国連欧州本部(ジュネーブ)を訪問し、コーリー国連軍縮局事務次長に平和スピーチを聞いていただき、高校生一万人署名を渡したのに加え、高校生平和大使10周年記念レセプションを開きました。レセプションには、ザレスキー上級政務官や、コーリー大使、軍縮会議日本政府代表部の樽井大使、YWCAのクラリサさん、UNI(ユニオン・ネットワーク・インターナショナル)の方々などを招き、10年間の感謝の気持ちを表しました。会の中には被爆者の方の被爆体験講話なども含まれており、世界の方に原爆の恐ろしさを訴える大きな意味をもった会となったと思います。

私は、国連訪問と10周年記念レセプションを通して、10年間私たちが核兵器廃絶と世界平和を訴え続けたことが、世界に認められたと感じずにはいられませんでした。コーリー大使が自ら私たちに握手をし、被爆者の方と写真を撮りたいと言われたり、終始、積極的な姿勢で接して下さったことにも表れています。

 ジュネーブでの素晴らしい体験を終え、次の日はEUスイス代表部でライテラー大使と面会し、リヒテンシュタイン公国の訪問ではリタ=ケーバーベック外相と面会しました。どちらでも高校生である私たちを暖かく迎えてくださり、「若い方が核廃絶の気持ちを持ち続けて活動を続けていることが素晴らしい」との言葉を頂き、ここでも私たちの活動の意義を見出すことが出来ました。

もっと活動を広める出発の旅

 今回の旅を通して、私はこの活動が世界に広まることによる課題を見つけました。それは日本にもっと私たちの活動を広めることです。長崎以外の人々にこの活動を広め、日本での基盤をしっかり築いていきたい。そして、その基盤の上からブラジル、ペルー、韓国などの平和大使と一緒に世界に広めていくのです。今回の平和大使は世界中から集まったことにより、その連係プレーが可能になりました。これにより、この活動がよりしっかりしたものとなり、世界に核兵器廃絶を訴えていく上で、私たちの声が日本全国の声としてより説得力を増すと思います。

アンネ・フランクの隠れ家を訪問

アンネ・フランクの隠れ家を訪問(アムステルダム)

私は東京の近くに住む人間として、全国にこの活動を広めるにあたって大きな力になれると思います。長崎県外に私たちの活動を広めていくことは、想像以上に大変で地道な努力が必要です。しかし神奈川の仲間とともに、また心新たにがんばっていこうと思っています。

 個人的には、語学力の不足や、自分が目標を達成する意志が足りなかった事もあり、海外からの平和大使となかなかコミュニケーションをとる事が出来なかったことが心残りです。もっと話をして、お互いの国のことや価値観を分かり合うべきであったと思います。

しかし、私は今回の旅でいろいろな国の人と出会い、原爆の加害者側の意味を学ぶことができました。日本の側からみるだけではなく、戦争の実態をあらゆる側面から見ることの大切さを感じました。今回の旅は終わりではなく出発です。私に関わった全てのみなさんが与えて下さったものをしっかりと受け止め、いま、新たな決意を胸にしています。