出版物原水禁ニュース
2008.2  

志賀原発の運転再開を許すな!
北陸電力に原発運転の資格なし! 全国署名50万筆超える

石川県平和運動センター 事務局長 北野 進

署名を積み上げ運転再開反対の申し入れ

「臨界事故を起こし、組織ぐるみで隠ぺいしてきた北陸電力には、原発を運転する能力も資格もない!」

石川県志賀町にある志賀原発は1999年6月に臨界事故を起こしていたにもかかわらず、8年間も隠ぺいしてきました。しかし、経済産業省の原子力安全・保安院(保安院)は「臨界事故隠しでも処分なし」という信じられない方針を示し、運転再開への道筋を一気につくろうとしています。

 石川県平和運動センターは昨年6月、県内の市民グループとも連携し「北陸電力に原発運転の資格なし!全国署名運動」をスタートさせました。おかげさまで昨年暮れには50万筆を超えた署名が集約され、運転再開阻止への大きな力となっています。

志賀原発申し入れ
石川県へ志賀原発で申し入れ

 当初の再稼働が予想された昨年11月に、一次集約分の37万筆の署名用紙を持って石川県と志賀町、北陸電力に対し申し入れを行いました。対応した山岸勇副知事は、高々と積み上げられた署名用紙の山を前に「たくさんの署名に驚いている。署名の重みを受け止め、しっかりと対応していきたい」と述べました(写真)。

 しかし、実態は国と、電力会社のお先棒を担ぐ石川県原子力環境安全管理協議会(安管協)を隠れみのにし、自らの責任を放棄しています。山岸副知事も細川義雄志賀町長も、臨界事故隠しに対する怒りを表明しつつも、北陸電力の安全協定違反に対し、なんら処分を下そうとはしません。「原子炉設置許可の取り消し」を求める私たちの声に対し、石川県も志賀町も保安院に追随するようでは、再発防止どころか行政による「事故隠しの奨励」と言わざるをえません。自治体の役割をさらに追及していかなければなりません。

いまだに続く北陸電力の隠ぺい体質

 こうした中、昨年12月には新たな活断層隠しが発覚しました。2003年に志賀原発の沖合でマグニチュード7の地震をおこす可能性のある8本の活断層の存在を確認していたにも関わらず、北陸電力は隠してきたのです。立地の選定根拠を根底から覆しかねない重大な事実です。

 北陸電力は昨年3月の臨界事故隠し発覚後、再発防止策として「隠さない風土と安全文化の構築」を掲げてきました。私たちの申し入れに対しても「当社の取り組みにご理解を」と答えますが、本気で隠さない風土づくりを実現するつもりならば、このような事実は真っ先に公表したはずです。事故を隠す社内風土は根深く、改善の兆しさえもありません。

今春が正念場、さらなるご協力を

 臨界事故隠しの再発防止策は、技術面からも社内体制面からもとても評価できないずさんな内容です。耐震面でも、問題ありとして志賀原発の運転差し止めを命じた金沢地裁判決(06年3月)で明らかであり、再稼働は絶対に容認できません。

 このような状況であるにもかかわらず、北陸電力は今春の運転再開に向けて突き進んでいます。地元合意を得るための住民説明会を繰り返し、原発視察も再開しました。3月末には2号機の耐震補強工事が完成し、新耐震基準にもとづく耐震安全性評価の中間報告と再発防止策検証委員会による評価の発表も予定されています。これらを受け運転再開を自治体に申し入れ、来年度の供給計画に志賀原発の稼働を明記することが予想されます。

 私たちは署名運動の成果をもとに、全国の皆さんの声を力として再度、自治体や電力会社、そして国への申し入れも予定しています。2月23日には平和フォーラム北信越ブロックと「全国署名運動」実行委員会の共催で、富山市内の北陸電力本店を包囲する抗議行動を予定し、春には現地の志賀町での抗議集会も計画しています。

 署名運動は2月末まで続けますので、さらなるご協力をお願いします。署名用紙はこちらからダウンロードできます