出版物原水禁ニュース
2005.6 

Japan Congress against A- and H-Bombs

原水禁ニュース

原水爆禁止日本国民会議/発行人 福山真劫/毎月1回1日発行/1969年11月27日第三種郵便物認可
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印刷版は平和フォーラムのニュース・ペーパーと合冊になりました。当サイトには原水禁部分を掲載します。

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おまえこそ あぶないと ふたりいい
カット: 橋本 勝 核のキーワード図鑑
NO WAR

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【新刊 5月下旬刊】「僕のヒロシマノート」

木原省治著 四六判上製224ページ 七つ森書館発行 定価2200円+税

広島に生まれ、被爆二世として生きてきた。ヒバクシャの母を看取るとき「母わが命」と激情をほとばしらせる。被爆60周年を前に、百年後のヒロシマを見据えて次のように語る──「僕に『ヒロシマの心とは?』と聞かれたら、人間の痛みが分かる心を持つことが『ヒロシマの心』だと答える」

☆        ☆        ☆

40年前、大江健三郎氏は『ヒロシマノート』を書いて、核時代の人間の威厳について語った。木原さんの『僕のヒロシマノート』は、その現代版といっても過言ではない。

広島に生きる被爆二世の目線を揺るがすことなく、今も続く核時代の日常の人間・社会・世界の有様について、分かりやすく語りかける。百年後も"希望のヒロシマ"であろうと呼びかける。この本は、若い人の今の暮らしの中で、生きている意味、果たすべき役割、共生の未来を考えさせてくれる。必読を薦めたい。

広島県原水禁顧問 宮崎安男

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新しい可能性への踏み出し

2005年のNPT再検討会議が始まっています。最大の焦点は、米国の新しい核軍事戦略の中で、2000年の13項目合意をさらに前進できるのかどうかです。このペーパーが出るころにはその帰趨が明確になっていると思われます。

NPT再検討会議に向けての核軍縮をめざす取り組みは、原水禁、連合、核禁会議の3団体の共同行動として行われました。戦後・被爆60周年の中で、なんとしても「平和・核軍縮」をめざす多数派を形成する必要があると同時に大きな運動を作りたいと考えたからです。

主要な取り組みは、署名運動と対政府、国連への要請行動、ニューヨーク行動などです。「核兵器廃絶」の署名運動は、結果として、850万を超える署名を集約できました。連合が取り組んだ署名では、集約数で公務員制度改革署名に次ぐ2番目の多さです。この取り組みは高く評価すべきだと思います。この流れの中で、原水禁世界大会も成功させたいものです。

一方、課題も見えてきています。ひとつは連合として、核軍縮課題で、もう一歩前に進めるかどうかです。

つまり、世界的な核軍縮の流れを、東アジアで前進させるためには、大韓民国、朝鮮人民民主主義共和国、日本による東北アジア非核地帯の成立させることが不可欠です。そのためには、日本政府は、非核3原則の堅持、米国の「核の傘」から離脱、米国の先制攻撃政策反対、東アジア非核地帯確立へと進まなければなりません。ぜひ連合・核禁会議とともに、日本政府に従来の「米国の核抑止力」に依存する政策の転換を求めて、もう一歩進みたいものです。

二つは、今回のNPT再検討会議の焦点は、「再処理工場稼動阻止」も大きな課題でした。

原子力資料情報室、グリンピースとともに連絡会を結成し、取り組みましたが、重点は連合との共同行動においたがゆえに不十分でした。原子力資料情報室等NGOの取り組みに敬意を表したいと思います。

非核保有国で唯一の再処理工場となるだけに、青森現地の闘いと連動しての取り組み強化が求められています。とりわけ連合との関係では、エネルギー政策にかかわって議論が必要であると同時に、再処理工場については、別途の議論が可能ではないかと思われます。

最後に、5月15日、沖縄では平和行進、普天間包囲行動に続いて、普天間基地即時返還をめざして県民集会が開催されました。画期的だったのは、沖縄を中心とする運動の盛り上がりと民主党岡田代表、又市社民党幹事長、社会大衆党、志位共産党委員長と全野党の代表が県民集会に結集したことでした。全国的な大衆運動の高揚とこの枠組みの強化の中で、はじめて普天間基地返還の展望が見えてきます。

(F)