出版物原水禁ニュース
2006.3 

Japan Congress against A- and H-Bombs

原水禁ニュース

原水爆禁止日本国民会議/発行人 福山真劫/毎月1回1日発行/1969年11月27日第三種郵便物認可
〒101-0062東京都千代田区神田駿河台3-2-11総評会館1F/TEL03-5289-8224/FAX5289-8223/
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印刷版は平和フォーラムのニュース・ペーパーと合冊になりました。当サイトには原水禁関連部分を掲載。

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大国は はなしたくない 核もつ手
カット: 橋本 勝 核のキーワード図鑑
3月号表紙イラスト

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ナビ

くずれぬへいわを へいわをかえせ

青森六ヶ所再処理工場稼動反対

昨年のNPT再検討会議以降、世界の平和核軍縮団体の核軍縮への取り組みが続けられています。私たち原水禁・平和フォーラムも頑張ってきました。しかし一方で核軍縮への道筋が見えない中、核拡散への危険性も高まっています。朝鮮民主主義人民共和国の核をめぐる東アジアの緊張、イランのウラン濃縮への動き、などです。米政府の世界軍事戦略に対抗しての動きであるとは言え、核拡散への危機であることはまちがいありません。また日本における「青森県六ヶ所村の再処理工場の稼動」への動きも世界から注目されています。43トンのプルトニウムをもつ日本が、さらに本格稼動すれば年間8トンのプルトニウムを生産しようというのです。長崎型原子爆弾製造に使用されたプルトニウムは約8キログラムといわれています。8トンは1、000発分の量です。4月本格稼動に向けてのアクティブ試験を実施しようとしています。私たちの取り組み強化が求められています。被爆国の日本として、核軍縮への賢明な判断とその役割が求められています。

ヒロシマというとき

こうした中で3月1日は、ビキニデーです。1954年3月1日、米国が太平洋・ビキニ環礁で行った水爆実験の結果、日本のマグロ漁船「第五福竜丸」が被爆してから、52年目の3月1日です。もう一度私たちの取り組みの原点を見つめなおし、前に進みたいものです。二人の被爆詩人の詩を紹介します。

峠三吉さんの詩

 ちちをかえせ ははをかえせ
 としよりをかえせ
 こどもをかえせ わたしをかえせ わたしにつながる
 にんげんをかえせ
 にんげんの にんげんのよのあるかぎり
 くずれぬへいわを
 へいわをかえせ

ヒロシマで一瞬にして、約15万人の市民の命が失われ、街と自然が壊滅し、その後も多数のヒバクシャをうみ続けました。

そのヒロシマの惨劇を目の前にして、彼の求めたものは「復讐・報復」ではなく、「くずれぬへいわを」だったのです。

栗原貞子さんの詩

 ヒロシマというとき
 ああヒロシマと
 やさしくこたえてくれるだろうか
 ヒロシマといえばパールハーバー
 ヒロシマといえば南京虐殺
  (略)
 ヒロシマといえば
 ああヒロシマと
 やさしくかえってくるためには
 捨てたはずの武器を 本当に
 捨てねばならない
  (以下略)

彼女のうちにあるのは、戦争を起こしたものに対する怒りと今また軍事大国化の道を走ろうとしているものへの怒りです。この二つは、ぜひ若い人たちに読んでもらいたい詩です。

3月平和・核軍縮にかかわる多くの課題があります。3・1ビキニデー、米軍再編成反対、原子力空母横須賀母港化反対、イラク侵略戦争反対、等々です。東京で、全国で仲間たちが頑張っています。私たちも、先人の「二つの詩」をかみしめながら、頑張りたいものです。

(F)  

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