核兵器に手をかすメガネのHOYA
2001.9

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2001年9月5日

米国カリフォルニア州
アルカタ市非核地帯委員会

City of Arcata's Nuclear Weapons Free Zone Commission
736 F Street
Arcata, CA 95521 (USA)


HOYA株式会社
(HOYAグループグローバル本社)
〒161−8525 東京都新宿区中落合2−7−5

担当各位 御中

アルカタ市非核地帯委員会を代表してお便り申し上げます。
私たちの委員会は、アルカタ市と市民が、核兵器関連技術の開発と研究に携わるあらゆる企業に投資、契約、その他の関与をしないよう管理することを責務としています。この度私たちはHOYA株式会社がローレンス・リバモア国立研究所にレーザーガラスを供給する世界の二つの企業の一つであることを知りました。良心に基づき、私たちはローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)と国立点火施設に関する私たちの思いと考えを御社に共有していただく必要があると考えています。そして、HOYA株式会社が国立点火施設へのすべてのレーザーガラスの出荷を中止するよう要請します。

私たちはLLNLで行われている非倫理的な活動に気づき、国立点火施設(NIF)と呼ばれる施設の建設計画に注意を払ってきました。LLNLで働いていた何人かの科学者はそこで行われていた欺き行為に抗議して辞職しました。その科学者たちは私たちの市を訪れ、LLNLで行われている研究と開発について話してくれました。かれらは、核兵器技術のさらなる開発と、結果として起こり得る核兵器技術の拡散が、科学界のみならず全ての人類と次の世代に対する侮辱だと確信しています。そして、そのことを信じる他の無数の科学者とともに立ち上がったのです。

LLNLがNIFの目的について一般市民に説明することは、人をだます内容です。LLNLによると、NIFの唯一の目的は核弾頭の安全性と信頼性を確認し、エネルギー源としての核融合の可能性を調査するものだということです。しかしNIFの真の目的はまったく別のもので、許されないものです。米国エネルギー省とLLNL自身の記録が、NIFのまったく別の計画と目的を示しています。NIFが建設されれば、その巨大なレーザーは192のレーザー光線を重水素-トリチウム燃料ペレットに集中させ、核融合点火を達成しようという実験に使われます。以下は、その実験が達成しようとしていることの一例です。

  1. 「核兵器の設計にとって重要な物理的状態を検討する上で欠くことのできない役割を果たし、核兵器 ―とりわけ、セカンダリー[水爆部分]― に関連した物理学的データを提供する。
  2. 「戦略的、戦術的、及び宇宙配備の機器(各種センサーや指揮・管理システムを含む)に核兵器の爆発が与える影響について[地下核実験をせずに]地上でシミュレーションを行う能力を提供する。
  3. 核兵器のシュミレーションと設計コードの正確性を向上する。
  4. 核兵器科学者と関連労働者の雇用と技能レベルを維持する。
  5. 次世代の核兵器科学者と関連労働者を惹きつけ、訓練する。

この計画をもって、NIFで行われている研究が戦略的・戦術的核兵器技術の発展と将来多くの若者が平和でなく戦争のために働くことにつながることは明らかです。また、それは、このような不道徳の拡散を、着実にまた完全に止めさせようと努力している何百万の市民の働きを台無しにしようとするものです。

ご存知のように、ショットガラスとHOYA株式会社は世界でただ二つ、NIFの目的を達成するために必要なとてつもなく大量のレーザーガラスを製造できる会社です。この事実は、HOYA株式会社がNIFの未来に非常に大きな影響力をもっていることを意味します。御社は、次の世代に希望の遺産を作り出すことができる貴重な立場におられます。HOYA株式会社は、NIFが必要とするレーザーガラスの多くを不足させることにより、NIFを何年間にも渡って無力にさせる力を持っています。アルカタ市非核地帯委員会は、数え切れないほど多くの日本の市民団体、平和団体、消費者団体、また広島・長崎の市長と連帯し、御社が日本と世界の心やさしい人々のために正しいことを行うよう懇願します。

ローレンス・リバモア国立研究所と国立点火施設へレーザーガラスを出荷することを全面的に中止してください。

敬具

アルカタ市非核地帯委員会委員