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Gensuikin反戦・平和

2005年05月01日

エノラ・ゲイを展示するスミソニアン航空宇宙博物館新館

エノラ・ゲイの前で語る桑原さん5月開催の核拡散防止条約(NPT)再検討会議にむけて訪米した、原水禁派遣団は4月29日、広島に原爆を落としたエノラ・ゲイを展示しているワシントンのダレス国際空港そばのスミソニアン航空宇宙博物館新館を見学した。

エノラ・ゲイの警備員と原水禁派遣団派遣団のひとり、広島で被爆した桑原さんの語る60年前の鮮明な記憶と、再会したエノラ・ゲイへの思いを聞き、広島での原爆被害を伝えるようにという要望書を博物館側に渡すところを(館員も同意していた)、警備員に阻まれた。

要望書を手渡す要望書は、ワシントン市内でスミソニアン博物館の副館長、マクスウェルさんに手渡し、館長に伝えるという約束と、今後展示の仕方などに工夫を加えることを検討中であり、バランスのとれた展示をしていくという回答を得た。広島の思いを副館長に伝える



2005年4月29日
スミソニアン航空宇宙博物館館長様

エノラ・ゲイの展示にについての要望

 私たち被爆国・日本の市民は、第二次世界大戦で日本が米国やアジアに行った戦争犯罪を厳しく追及すると同時に、ヒロシマ・ナガサキで行われた歴史的事実をも世界に訴える責務があります。

 さらに被爆から60年が過ぎようとする今もなお、世界には3万発を超す核兵器が存在し、新たな核の拡散や核兵器使用の危機に瀕する中で、私たちは、人類の英知を集め、この地球上から核兵器をなくし、暴力のない世界を創り出す義務と責任があります。

 貴館においては、歴史的な飛行機の貴重な実物の展示によって、多くの人々に大空や宇宙に対して夢を与え続けてるにもかかわらず、第二次世界大戦中、量産されたB29の中から、広島に原爆を落としたエノラ・ゲイを選び展示することは、単に航空機の科学技術の進歩を示すための展示だけとはどうしても考えることはできません。もし仮に、この展示が原爆の威力の誇示や原爆投下の正当性を示すものであれば、被爆国の市民として極めて大きな怒りを持たざるを得ません。

 エノラ・ゲイが落とした原子爆弾は、様々な戦争や紛争の中で繰り返し行われた無差別大量虐殺を象徴する頂点に位置するものです。エノラ・ゲイのこうした歴史的意味を説明しない展示は、これまでの行われた無差別爆撃=無差別大量虐殺を正当化するだけではなく、将来の無差別爆撃をも肯定することにつながります。

 貴館は核兵器の使用や無差別爆撃をたたえるのではなく、核兵器使用による悲劇や、核戦争が起きれば人類は破滅の危機を招く事を伝え、核兵器を廃絶して戦争のない世界を創造するうえで、意義がある展示となるよう求めます。

原水爆禁止日本国民会議
議長 岩松繁俊
原水禁NPT再検討会議派遣団一同

参考:

広島と全国の原水禁組織を代表してヒバクシャ・坪井直さんと被爆二世・角田拓さんが貴航空宇宙博物館を訪問するに際し、航空宇宙博物館新館でのエノラ・ゲイの復元展示に当たって、広島の被害の実相を客観的に展示して頂きたいと要望する次第であります。
エノラゲイを展示するスミソニアン航空宇宙博物館への要望書(2003)より
学者、退役軍人、聖職者、活動家、学生その他関心を持つ個人からなる委員会が、形 成されつつある。エノラゲイを「すばらしい技術的成功」としてのみ展示するスミソ ニアンの計画に異議を唱えるためである。
エノラゲイを展示するスミソニアン航空宇宙博物館へヒバクシャ訪米(2003)より

エノラ・ゲイ展示に抗議 被爆の説明ないと被爆者らYahoo!ニュース - 共同通信


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