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Gensuikin

2008年08月03日

原水禁大会、横須賀の国際会議から始まる

横須賀国際会議のパネリスト

横須賀国際会議のパネリスト

原子力空母の母港化が予定される横須賀の地で、被爆63周年原水禁世界大会がまず、国際会議から始まりました。「東北アジアの非核化を目指して─転機にあるアジアの核と平和」をテーマに、米中韓日各国と地元横須賀の専門家・活動家によるパネルディスカッションが行われ、広島、長崎へと続く大会が始まりました。

六カ国協議で進展する北朝鮮の核放棄、東北アジアの安定、米軍再編と原子力空母の横須賀母港化の議題を中心に、ちょうど IAEA理事会でインド保障措置協定が承認されたこともあり、米印原子力協力協定の問題も取り上げられました。また、原子力潜水艦が数ヶ月に渡って放射能漏れを起こしていたことに対する緊急決議も行われました。



緊急決議

 8月2日、私たちは、「被爆63周年原水爆禁止世界大会国際会議」を開催しました。米国、韓国、中国、そして開催地の横須賀からゲストを迎え、原子力空母の母港化により「核」の拠点となりつつある横須賀において、「東北アジアの非核化をめざして『転機にあるアジアの核と平和』」をテーマに、多くの議論を重ねました。横須賀への原子力空母の配備は、そのことに伴う多くの艦船、航空機などの配備も含めて、巨大な核・軍事基地への転換を示唆しています。それは、決して東北アジアの非核化と平和につながらないことは議論の中からも明確になっています。

 米国の覇権主義とそれへの反撥が、世界の緊張を高め「核」への依存を高める結果となっている今日、原水禁運動は極めて重要です。

 横須賀から、原子力空母母港化の是非を市民に問うことを求めた運動の、二度にわたる取り組みが報告されました。安全性の明確でない原子力空母の母港化に対して、横須賀市長は「問題は国の専管事項」として容認し、国は、米国の示した科学的根拠に乏しい「ファクトシート」を鵜呑みにし、原子力空母は安全として母港化を推進しています。     

 私たちは、この7月19日に全国から1万5千人の仲間を集めて「原子力空母の横須賀母港化を許さない全国集会」を、成功裡に開催しました。この全国連帯の力を基本に、さらなる取り組みを急がなくてはなりません。

 集会開催中、私たちは「米原潜が数カ月、放射能漏れか」との報に接しました。米海軍原子力潜水艦「ヒューストン」が数ヶ月に渡って放射能漏れを起こしていた可能性があり、この間佐世保にも寄港していたとするものです。事実とすれば大きな問題といわざるを得ません。原子炉を積み、そのエネルギーを推進力とする原子力潜水艦において、放射能漏れ事故を長期にわたって起こしていたことは、同様の構造を持つ原子力空母の安全性に対する、これまでの米国の主張が信用できないことの証左であるといえます。米国が「原子力空母が安全である」と主張するほどに、不安は広がっていきます。 

 私たちは、「人類と核は共存できない」ことを運動の基本としてきました。広島・長崎の悲劇を、どのような場所においても、どのような理由においても繰り返してはなりません。

 米国政府ならびに日本政府に対して、徹底した原因究明と原子力艦船が日本へ入港しないこと、および原子力空母ジョージ・ワシントンの横須賀母港化の撤回を強く求めます。

 2008年8月2日
被爆63周年原水爆禁止世界大会国際会議 参加者一同