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2008年10月02日

JCO臨界事故9周年集会開催

JCO臨界事故9周年集会

flickrサイトJCO臨界事故9周年集会

9月28日、茨城県東海村の石神コミュニティセンターで「あれから9年わすれられないJCO事故!-JCO臨界事故9周年集会」が全国から300名の参加で開催されました。

地元を代表して、茨城県平和擁護県民会議会長の川口玉留さんから、「JCO臨界事故から9周年を迎えて、あらためて反原発の思いを新たにしたい」とのあいさつに続いて、福山真劫原水禁事務局長からは「日本を崩壊しかねない原発プルトニウム政策を推進している自公政権を終わらせよう」との提起がなされました。

続いて原子力資料情報室共同代表の西尾漠さんによる「原発は地球温暖化の切り札じゃない!」の講演。原発が二酸化炭素出さないと宣伝されているが、ウラン採掘から廃炉そして長期に渡る管理などの過程で様々な形で二酸化炭素を出しており、さらに放射性廃棄物というやっかいなゴミを出し、人類にとっても大きな脅威であることが訴えられました。

各地の運動報告では、JCO健康被害裁判を支援する会の相沢一正さんより、「10月2日の東京地裁での第3回公判では、傍聴席をたくさんの人で埋めて裁判長に思いを伝えたい」との提起がありました。それを受けて、原告の大泉昭一さんが「9年といえば、赤ん坊が小学生になる長い年月。日本で初めて臨界事故の被害を受けた立場から、絶対風化させたくない。最後まで温かいご支援を」と訴えました。

柏崎刈羽原発を抱える新潟平和運動センターの中村進さんからは、中越沖地震後の最近の東電の動きについて報告がり、特に7号機の再開にむけての動きが進んでいるとの報告がなされました。さらに神奈川平和運動センターの加藤泉さんからは、9月25日に原子力空母ジョージワシントンが、横須賀市民の7割が不安の声を上げている中で強行入港したころが報告され、「空母の火災事故(5月)もJCOの事故も違法な手順で起こった事故だ」と今後も母港化撤回の運動を続けていくとの決意が語られました。

JCO臨界事故を忘れない─デモ

flickrサイトJCO臨界事故を忘れない─デモ

福井県平和環境人権センターの水上賢市さんからは、来年2月に運転再開延期となったもんじゅについて、「東海から福井まで再度核燃料輸送が今年11月ごろにもあり、さらに本格加稼働すれば、年に4.5回輸送が行われ、沿線住民を危険にさらすことになる。12月6日に廃炉に向けた全国集会を行い、多くの人に結集してもらい、思いを持ち帰ってほしい」と提起されました。

東海駅までデモ行進

flickrサイト東海駅までデモ行進

集会アピール採択に続いて、原子力資料情報室の伴英幸さんが閉会あいさつを行い、JR東海駅西口を目指してデモ行進に出発しました



集会アピール

 1999年9月、忘れられないJCO臨界事故。あれから9年が過ぎた。

こんにちの原子力をめぐる状況を見ると、JCO事故後、相次いだ電力会社のデータ改ざんや事故隠しなど、安全をゆるがす問題が発覚し、モラルハザードが露わとなった。今年のG8サミットでは、時の総理が無邪気に「地球温暖化の切り札」として、原子力推進をぶちあげたが、原子力の巨大なエネルギーはまた、巨大な破壊力をともなっていることを忘れてしまったと思われる。現に、柏崎刈羽原発は、地震という自然災害による被害で「原発震災」となることを現実の脅威を目の当たりに示した。

08年の今年、9月25日、アメリカ原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀に入港し、首都の眼前に日本の主権の及ばない危険な区域を出現させた。日米軍事同盟関係が深まり、軍事的、政治的緊密度も、危険も深まった。この空母には、2基の原子炉(熱出力120万Kw)を搭載しており、通常でも低レベルの廃液を放出しているし、万一の事故の際の危険は、神奈川は勿論、関東一円にまで放射能の影響が及ぶのである。

また、日本原燃の六ヶ所再処理工場は試運転中だが、ガラス固化装置のトラブルが相次ぎ、中断している。本工場の試運転もまた再三延期されており、再処理施設の真下に活断層が確認され、これが動けば大変な災害を生じる恐れがあると指摘された。このような状況のもとで運転はすべきではない。これ以上の税金の無駄遣いは止め、このまま停止すべきである。

JCO事故健康被害裁判は、東京高裁で控訴審が戦われているが、被告JCOは、一刻も早く切り捨てたいという態度を露わにして、住民に対する謝罪を認めようともしない。住民に対する支援とJCOへのさらなる糾弾を必要としている。いま、東海村の地域にある日本原電・東海2号炉が老朽化しつつあるにもかかわらず、プルサーマルを実施しようと計画中であるが、これは危険を倍加させるなにものでもない。断じて許してはならない。

このようななか、日本のプルトニウムの保有量が、31トンを超えたと伝えられた。余剰プルトニウムを持つという国際的に孤立した方向にすすんでいるとき、さらに、プルトニウム路線を取り続ける、時代錯誤のような政策は直ちに止めるべきである。

9年後のJCO臨界事故を糾弾し、安全を高め、安心をもたらすために集まった私たちは、各地からの闘いの報告と反原子力の行動課題について議論をし、下記のような確認をおこなった。

  • 原発は地球温暖化の切り札なんかじゃない!
  • 六ヶ所再処理工場はそのまま全ての運転を停止せよ!
  • 地震による災害を防げ!柏崎刈羽原発は運転を再開するな!
  • 原子力空母の横須賀母港化 NO!
  • 「もんじゅ」は運転再開するな!MOX燃料の輸送を止めよ!
  • JCOは臨界事故の非を認め住民に謝罪せよ!
  • JCO事故健康被害裁判・控訴審を勝利しよう!

2008年9月28日
JCO臨界事故9周年集会 参加者一同