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Gensuikin

2008年11月18日

原発労災認定で厚生労働省に申し入れ

 11月17日、参議院議員会館第5会議室で、「喜友名さんの労災認定を支援する会」が、厚生労働省の担当者2人を招いて申し入れと交渉を行いました。途中で、福島みずほ参議院議員(社民党党首)も出席しました。

 内容は、故・喜友名正さんの悪性リンパ腫が、原発被曝労働者として初めて労災認定されたことに関わるものでした。申し入れ事項(下記)に基づいて、支援する会から厚生労働省の担当者へ質問が行われました。

 申請から3年、審査請求から2年を要した「労災認定までの多大な心労と労力について遺族に謝罪すべきでは」との質問に、厚生労働省の担当者から「悪性リンパ腫の前例がなかったので苦慮した点は理解してほしい」としながら、「りん伺(資料を提出して本省に判断を仰ぐこと)がなかったことは申し訳ない」との回答がありました。

 全国の労基署に対して、「『白血病及びその類縁疾患・悪性腫瘍』については申請を行うよう呼びかけるように指導してほしい」との質問には、「懇切丁寧な対応に務める」というだけで、具体的な回答は得られませんでした。




申し入れ事項

  1. 喜友名さんの悪性リンパ腫労災認定とその経過を各地の労働局・労基署に伝えること。
    その際、(1) 2004年の長尾光明さんの多発性骨髄腫に続き、白血病類縁疾患の悪性リンパ腫を労災認定したこと、(2) 労基署はりん伺せずに不支給決定したが、不服申し立ての中で支援者から問題を指摘され、本省協議(5回の検討会)を経て「自庁取り消し」となったこと、を明示すること。
  2. 原発被曝労働者の労災申請に対して、今回のような労基署の独善的な扱いが繰り返されないよう通知・徹底すること。
  3. 今回の「りん伺なしの不支給決定」が行われた経過とその責任を明らかにすること。
  4. 申請から3年、審査請求から2年、多大な心労と労力に対して当事者に謝罪すること。
  5. 原発被曝労働者の実態を把握し、労災申請に親身に応じる等、申請が行いやすい環境を整えること。
  6. 喜友名さんの過酷な被曝労働の実態およびそれがもたらされた原因を明らかにし、原発被曝労働者の健康被害を防ぐための措置をとるよう事業者に指示すること。
  7. 認定基準の例示疾患に白血病類縁疾患を追加すること。
  8. 離職者に健康管理手帳を発行し、無償の健康診断など、健康管理を行うこと。
  9. 検討会の検討経過と検討内容を公開すること。

以上

喜友名さんの労災認定を支援する会

(責任団体:事務局)原水爆禁止日本国民会議、原子力資料情報室、関西労働者安全センター、反原子力茨城共同行動、原発はごめんだ!ヒロシマ市民の会、ヒバク反対キャンペーン