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2008年12月10日

もんじゅの廃炉を求める

原子力機構・もんじゅへ向けてデモ

flickrサイト原子力機構・もんじゅへ向けてデモ

高速増殖炉「もんじゅ」がナトリウム漏れ事故を起こし、運転を停止して13年。12月6日敦賀市で、原水禁、原子力発電に反対する福井県民会議、原子力資料情報室、ストップ・ザ・もんじゅ、反原発運動全国連絡会、5団体呼びかけの「もんじゅの廃炉を求める全国集会」を全国から約850人が参加して開催しました。前日の5日には、集会呼びかけ団体の15名で、福井県と敦賀市に申し入れを行いました。

6日午前には、もんじゅの機器の安全性確認も不十分、組織体質も改善されない中、来年2月に運転再開させようとする日本原子力研究開発機構(以下、原子力機構)に抗議して、白木海岸で抗議集会を開催、その後「もんじゅ」のゲート前までデモを行い、担当者へ抗議文を手渡しました。

午後には、屋内集会を敦賀市文化センターで開催しました。もんじゅ監視委員会の小林圭二さんが、「なぜ動かす? 原型炉の役割失ったもんじゅ」と題して講演し、欧米は高速増殖炉の開発から撤退していることなどを指摘、動かしても必ず事故が起きると訴えました。同委員会の山内知也さんからは、原子炉直下の活断層の危険性が説明され、原子力発電に反対する福井県民会議の小木曽美和子さんが原子力機構の旧動燃時代から変わらない安全軽視の体質を厳しく指摘しました。続いて、原子力資料情報室共同代表の伴英幸さんから、プルトニウム輸送の危険と現状、青森核燃阻止1万人訴訟の山田清彦さんから、トラブル続きの六ヶ所再処理工場についての報告がありました。

集会の後、敦賀駅を目指してデモ

flickrサイト集会の後、敦賀駅を目指してデモ

集会後は、敦賀駅前を目指してデモを行い、雪も散らつく中「もんじゅ運転再開反対」「住民の命を危険にさらすな」と街中を訴えました。

もんじゅが動き出せば年間4〜5回、核兵器物質を満載してのプルトニウム輸送が行われることになります。「もんじゅプルトニウム輸送ルート沿線会議」を同夜、敦賀商栄会館で行い、東海村からもんじゅまでにわたる大都市圏を横断する輸送ルートでの対応した取り組みが話し合われました。

翌日、「反原発運動全国活動者会議」を開催しました。原発立地県の現状報告と質疑が行われ、来年へ向けた計画が話し合われました。




2008年12月5日

福井県知事
西川 一誠 様
敦賀市長
河瀬 一治 様

‘08もんじゅを廃炉へ!全国集会実行委員会
呼びかけ団体: 原子力発電に反対する福井県民会議
原水爆禁止日本国民会議
ストップ・ザ・もんじゅ
原子力資料情報室
反原発運動全国連絡会
全国集会賛同人・賛同団体

申し入れ書

私たちは、「もんじゅ」再開を心から案じています。再開は来年2月に延期されましたが、ナトリウム検知器をはじめとするこの間の日本原子力研究開発機構の対応を見るにつけ、予想もしない事故が起こりうるとの思いを強くします。

次の理由により、周辺住民を危険にさらす恐れがあり、地元自治体として再開に同意しないでください。

その一つは、検知器の誤警報発報の際、消防署、自治体等への通報連絡が大幅に遅れ、福井県から厳重注意を受けた後も繰り返されたことです。13年前の事故の教訓はまったく生かされていません。長年の組織体質の改善を期待できるのかと。

第二は、原子力機構は膨大な数のナトリウム検知器の点検に追い込まれました。95年事故後に行なわれた安全性総点検の中身はなんだったのか、何を点検したのか、それ自体が問われます。また、検知器以外にも見過ごされた機器があるのではないかとの疑念をいだかざるをえません。

第三は、組織の独善的体質です。原子力安全保安院の指示があっても、肉厚が基準を下回っていた原子炉補機冷却系配管の取換えを再開して100%出力試験前までに行なえばよいと勝手に判断していました。

屋外排気ダクトの腐食も昨年12月の補修の指示を無視し、ついに穴が開いて放射能漏れを起こしています。板を当てる応急措置で再開するのは、安全より予定優先の姿勢です。

また、「もんじゅ」直下には二本の活断層が走っていることが明らかになりました。国はこれまでの説明をご都合主義で変えましたが、到底住民が納得できる内容ではありません。

以上




2008年12月6日

日本原子力研究開発機構
理事長 岡﨑 俊雄 様
敦賀本部長 早瀨 佑一 様

‘08もんじゅを廃炉へ!全国集会実行委員会
呼びかけ団体: 原子力発電に反対する福井県民会議
原水爆禁止日本国民会議
ストップ・ザ・もんじゅ
原子力資料情報室
反原発運動全国連絡会
全国集会賛同人・賛同団体・集会参加者

抗議文

私たちは13年間も停止し、安全性の確認が不十分な「もんじゅ」の再開による事故の再発を案じ、強く反対してきました。

貴機構は,運転再開予定を来年2月に延期されました。その理由は、念には念を押す慎重さを期すためではなく、予想もしなかったナトリウム検知器の誤警報続発や貴機構自体の組織体質が十分改善されていないことに対する単なる作業の遅れに過ぎません。こうした背景をひきずったままの再開は、遅れた予定を優先させた結果起きた13年前のナトリウム漏洩火災事故を思い起こさせます。

私たちは次の理由により住民を危険にさらす運転再開に強く抗議します。

  1. ナトリウム検知器の誤警報発報の際、貴機構の通報,連絡の遅れは、13年前の事故の教訓がまったく生かされず、福井県の厳重注意の後も繰り返されました。外部批判を受け入れない長年の独善的体質を短期間で改善することは期待できるとは考えられません
  2. ナトリウム検知器の製造ミスや施工ミスが見過ごされてきた背景は、事故後に行なわれた安全性総点検の信頼性を根本から揺るがせています。
    今回表面化した検知器以外にも点検から見落とされた機器があるのではないかとの疑いを消すことができません。
  3. 屋外排気ダクトの腐蝕について、貴機構は抜本策を講じることを再開後にまわし、あいた穴には当て板の応急対応で再開に踏み切るとの方針を明らかにしています。このようなとりあえずの応急措置で再開予定に間に合わせようとする姿勢そのものが、次なる大事故の誘発につながる懸念があります。
    明らかに予定を優先し、安全性を二の次にするやり方を絶対認めることはできません。
  4. 原子炉直下に2本もの活断層が存在することが明らかになり、住民は「もんじゅ」があること自体にお不安をぬぐえません。ましてや危険な運転はなおのことであり、廃炉すべきです。

以上