原水禁ホームへ  
Gensuikin

2009年03月04日

被災55周年ビキニ・デー全国集会

被災55周年3・1ビキニ・デー全国集会

flickrサイト被災55周年3・1ビキニ・デー全国集会

2日、全国から静岡市勤労者総合会館に約300人が集まり、原水禁、東海ブロック、静岡県民会議で構成される全国集会実行委員会主催で、被災55周年3・1ビキニ・デー全国集会を開催しました。

挨拶する川野浩一原水禁副議長

flickrサイト挨拶する川野浩一原水禁副議長

原水禁の川野浩一副議長と静岡県平和・国民運動センター鈴井孝雄会長のあいさつにつづき、石橋克彦神戸大学名誉教授が「原発震災—東海地震と浜岡原発」と題して講演を行いました。東海地震の危険を指摘し、浜岡原発が建っている状態を「地雷原の上で盆踊りを踊っているようなものだ」と表現しながら説明しました。

石橋克彦さん

flickrサイト講演する石橋克彦さん

韓国より来日中の光州民主化闘争団からの特別報告に続いて、新潟原水禁の中村進事務局長、青森県平和労組会議の米沼一夫事務局長からの報告が行われ、集会参加者で、被災55周年ビキニ・デー集会アピールを採択しました。

光州民主化闘争団からの特別報告

flickrサイト光州民主化闘争団からの特別報告

3日、焼津弘徳院で行われた久保山愛吉さん墓前祭は雨が降る中、静岡市からバスで向かった集会参加者と地元からの参加含めて30人ほどで行われました。尚、地元主催の墓前祭はこれに先立って1日に行なわれました。

久保山愛吉さん墓前祭

flickrサイト久保山愛吉さん墓前祭




被災55周年ビキニデー アピール

 1954年3月1日、アメリカは太平洋中西部のマーシャル諸島・ビキニ環礁で、広島型原爆の約1000倍に当たる15メガトンの水爆実験(ブラボー実験)を行い、大量の死の灰をまき散らし、第五福竜丸をはじめ多くの漁船が被災し、第五福竜丸の久保山愛吉さんが「原水爆の被害者は私を最後に」と言葉を残し亡くなりました。さらにマーシャルの島々でも多くのヒバクシャを生み出されました。55年経ったビキニも、原爆投下から63年経ったヒロシマ・ナガサキでも、いまなお多くの人々が放射能の被害で苦しみつづけ、悲劇は続いていることを忘れてはなりません。

 いまも世界には約2万1千発もの核兵器が存在し、核兵器の使用と核拡散の危険も存在し、いまだ核と戦争の脅威から私たちは解き放たれていません。核兵器は、米・ロ・英・仏・中の5ヵ国からインドやパキスタン、イスラエルへと拡がり、朝鮮民主主義人民共和国の核実験やイランの核開発疑惑など核の拡散の動きも止まっていません。また、核兵器に転用できる核物質も、原子力の「平和利用」の中で増え続け、拡散しているのが現状です。

しかし核大国アメリカでは、オバマ新政権の登場により、「核兵器のない平和な世界を追求すべき時が来た」とし、2010年のNPT(核兵器不拡散条約)再検討会議での大幅な核軍縮推進やCTBT(包括的核実験禁止条約)の批准、カットオフ条約の容認などを打ち出しています。また、アメリカの核軍縮の機運を支える動きも、かっての保守派の指導層の中からも出ることによってオバマの政策を後押ししています。今後アメリカが核軍縮の流れに乗ることを強く期待します。

 一方、日本の自公政権は、積極的にアメリカの戦争政策を支え続け、「核の傘」も含めアメリカの核・軍事の戦略体制に一層強く組み込まれ続けています。特に米軍再編を軸に、ミサイル防衛や原子力空母の横須賀母港化などが押し進められ、インド洋のへの海上自衛隊の給油艦の派遣やソマリアへの自衛隊の派遣などが進められています。さらに核問題においては、六ヶ所再処理工場やもんじゅの事故による停止はプルトニウム利用政策の破綻を示していますが、いまだ強引に政策推進をはかろうとしています。これらは東アジアに新たな緊張をつくりだすものです。

このような平和や命に対する脅威が進行する中で、あらためてビキニ水爆被災の意味と今後の反核・平和を求める私たちの運動のあり方が問われています。

 核兵器を頂点とする武力で平和は作れないことを私たちは再度確認し、対話と連帯の中で平和と安全が生みだされることを確認しましょう。その上で、これまで原水爆禁止運動が取り組み、成果を上げてきた核兵器廃絶、ヒバクシャ援護、脱原発などの課題を新たな決意で前進させなければなりません。

 私たちは、ヒロシマ・ナガサキから連綿と続いた核被害から「核と人類は共存できない」ことを学びました。そのことをいま、反戦・反核・平和の課題とともに内外に発信していくことがますます重要になっています。これは広島・長崎、ビキニ、JCO臨界事故でのヒバク体験を持つヒバク国の市民としての責務です。ビキニのヒバクシャをはじめ世界中のあらゆるヒバクシャや平和を求める人々と連帯し、あらゆる国の、あらゆる核実験・核兵器に反対し、そしてヒバクシャを生み出す全ての核開発を止めていきましょう。

2009年3月2日

被災55周年3・1ビキニ・デー全国集会