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Gensuikin原子力

2004年10月01日

上関町八幡宮の土地を上関原発へ売るな

9月30日、原発建設予定地にされた八幡宮の所有地を、上関原発に売却する事を承認した、神社本庁に対して6団体共同で抗議・申し入れを行いました。

もともと原発への土地売却に反対していた宮司を解任した件でも、地位確認の仮処分の判決が出ていません。同じく売却に反対の氏子たちが仮処分の申し立てをしています。

以下に申し入れ文を紹介します。

宗教法人 神社本庁 総長 矢田部正臣 様

上関町八幡宮所有地の上関原発建設予定地への財産処分承認について抗議し、承認の撤回を求めます。

 私たちは、脱原子力発電を願っているものです。

チェルノブイリ原発事故はもちろんですが、日本でも原発に関連する事故は絶えることはありません。今年8月9日には11人もの死傷者の出る大事故が発生しました。また原発から発生する使用済み核燃料の処理のための環境への悪影響など原子力発電の害は非常に大きいものです。

ところが神社本庁は8月20日(金)、山口県上関町四代地区にある八幡宮所有地の上関原発建設用地への売却を承認されました。
神社庁の売却承認について「神道は自然環境の保護育成に格段熱心に取り組み、国家や地域社会の平安と繁栄を祈ってきた」との主旨が述べられています。私たちは何度も神社庁に出かけ、原発予定地処分の承認をしないよう要請いたしました。その時、上関原発の予定地は、希少生物の生息する貴重な自然があり、多くの魚貝類に恵まれた豊かな海のすぐそばにあり、もし原発ができればそれらは全て失われ、沿岸に暮らす人びとの平安と繁栄も失われることを説明いたしました。

神社庁の承認の可否判断では、安全性や環境破壊について懸念のあることを承知しながら「原発は基幹電源として認める」との立場をとっています。しかし現在原子力委員会では今後の原子力長期政策について引き続き基幹産業とするか否かも含めて審議中です。私たちは、これ以上の原発の増設を止め、現在ある原発についても廃炉への道を考えるべきと思っています。そして自然エネルギーの活用にむけての積極的な取り組みによって原発を基幹電源から外すことは可能と考えます。これこそ神社庁の言われる「国家や地域社会の平安と繁栄」が実現できる道にもつながるのではないでしょうか。

今回の神社庁の対応は神社神道とは大きく外れた判断です。何万年にも及ぶ放射能の影響について、考えをめぐらし、人間として原発を建てることの罪深さを宗教家として明言してほしかったと非常に残念に思います。

なお神社氏子の中の4名が売却に反対し四代八幡宮の「宮成代表委員」を相手にして9月4日に仮処分の申し立てをしています。氏子全員の同意を得ないままに売却を承認されたことは、許されないことです。

またこの神社用地の売却に反対している林春彦宮司を解任されたとのことですが、林宮司はこれを不服として地位確認の仮処分を山口地方裁判所に申し立てています。この判決が出る前に地元神社の財産処分申請書を承認されたことについて私たちは納得できません。

私たちは土地の売却を承認されたことに大きな失望と怒りをもち、ここに強く抗議し、承認の撤回を求めます。

2004年9月30日

グリーンピース・ジャパン 原水爆禁止日本国民会議 大地を守る会 ストップ・ザ・もんじゅ東京
日本消費者連盟 ふぇみん婦人民主クラブ

連絡先  東京都渋谷区神宮前3-31-18
     ふぇみん婦人民主クラブ


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