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2003.4.17

発射されたパトリオット迎撃ミサイルは24基

米国「ミサイル防衛庁(MDA)」のロン・ケイディッシュ長官は、4月9日の上院予算委員会防衛小委員会で、今回のイラク戦争で発射されたパトリオットは24基、そのうち最新型のPAC3は、4基だと発表しました。

米国のNGO「防衛情報センター(CDI)」がBloomberg.comの情報として紹介したものです。
インターネットで見られる上院の関連ページは、現在改修中らしく、最近の情報はでていません。

この記事によると、ケイディッシュ長官は、4月9日までに発射されたパトリオットミサイルは、PAC2(PAC2、GEM、GEM+)が20基、PAC3が4基と説明しています。このうちどれが3月23日に英国空軍機を、そして、4月2日に米海軍機を撃墜してしまったのかは、明らかではありません。*
また、ケイディッシュ長官は、どうしてこれらの撃墜事故が起きたかは説明できませんでした。

撃墜されたイラクのミサイルは9基と報じられています。3基は、危険がないとして相手にせず、もう1基は、発射後まもなく爆発。1基は、3月29日、クウェート市の港に着弾。

ケイディッシュ長官は、パトリオットの成績は「非常にいい」、「非常に希望が持てる」といっています。

最終的に実際にどういう迎撃成績だったかはもっと詳しいデータが公表されるまで分からないでしょう。ここで大事な点は、今回イラクが使ったのは、射程150−200km程度のミサイルだったと見られているということです。湾岸戦争の際に打ち落とし損ねたのは、射程約600キロ程度のスカッドでした。北朝鮮のノドンの射程は、約1300kmとされています。

マサチューセッツ工科大学のミサイル問題の専門家ジョージ・ルイスは、昨年暮れに次のようにいっています。
「イラクは50基あるいはそれ以上の短射程のミサイルを持っていると見られている。射程150−200km程度、搭載重量はおそらく300kgだろう。これらのミサイルが安定した軌道で飛べば──それは可能と思われる──それらに対しPAC2は極めて有効であり得る。」

今回の成績が完璧であったとしても、パトリオットがスカッドやノドンに対して有効だということにはなりません。*


参考:
 CDIの今回の戦争では、4種類のパトリオットが配備されているとの説明へ
 PAC3関連データ
 パトリオット・ミサイルでノドンを迎撃?

 Aerospace Dailyの記事(英文)