原発
2003.2

2003年2月4日

原子力安全委員会委員長 松浦 祥次郎 様

 もんじゅ上告を許さない2・4院内集会参加者一同

高速増殖炉「もんじゅ」設置許可
無効の高裁判決についての要請

 1月27日、名古屋高裁金沢支部(川崎和夫裁判長)において、高速増殖炉もんじゅについて1983年の国の設置許可処分が無効であるとする判決が下されました。これは、福井地裁の不当な判決を覆し、原告が長年求めてきたもんじゅの安全上の問題点と国側の安全審査の重大な瑕疵を認め、安全審査の全面的なやり直しを求めた賢明な判決でした。
 今回の判決は、95年のナトリウム漏れ事故対策の安全審査に重大な誤りがあること、蒸気発生器電熱管破損事故などの安全審査の判断の過程にも、看過しがたい過誤、欠陥があり、原子炉内の放射性物質が漏れる危険性は否定できないこと、安全審査は全面的なやりなおしを必要としているなど、もんじゅの危険性と安全審査の過誤や欠陥を鋭く指摘しています。これにより、安全委員会がこれまで主張してきたことが、全く説得性を持たないものとしてあらためて明らかになりました。
 しかし政府は、「違法性が重大でも、明白でないから安全審査をやり直さないで良いという判決を出せ」といって、1月31日に異例の早さで上告しました。重大な違法があるなら、無効を認めて少なくとも安全審査をやり直すのが筋です。にもかかわらず、安全審査の見直すどころか、いたずらに結論を長引かせ、その間に改造工事を進め、既成事実を積み重ねようとしています。
 私たちは、このような政府の態度に抗議すると共に、安全委員会が安全審査の瑕疵を率直に認め、真摯に高裁判決に従うことを求めます。その上で、もんじゅの再開を中止させ、廃炉にすることを求めます。すでにもんじゅなど高速増殖炉を中核とする核燃料サイクル路線の破綻は明らかで、技術的、経済的な理由から世界各国が撤退をしています。未熟で危険な高速増殖炉の技術に対して安全のお墨付きを与えた安全審査が、「誠に無責任で。ほとんど審査の放棄」、とまで言われるほど杜撰であることが指摘されたいま、核燃料サイクル路線=プルトニウム利用路線からの撤退を強く求めるものです。
 私たちは、以上の観点から貴委員会に、下記の点を要請します。

  1. 原子力安全委員会は、まず名古屋高裁金沢支部の判決を真摯に受け止めること
  2. 設置許可を与えた安全審査の内容を念入りに点検すること
  3. 判決で指摘された安全審査の欠陥を改善する対策をまとめること

以上 


2003年2月4日 

経済産業大臣 平沼 赳夫 様

 もんじゅ上告を許さない2・4院内集会参加者一同

高速増殖炉「もんじゅ」設置許可
無効の高裁判決についての要請

 1月27日、名古屋高裁金沢支部(川崎和夫裁判長)において、高速増殖炉もんじゅについて1983年の国の設置許可処分が無効であるとする判決が下されました。これは、福井地裁の不当な判決を覆し、原告が長年求めてきたもんじゅの安全上の問題点と国側の安全審査の重大な瑕疵を認め、安全審査の全面的なやり直しを求めた賢明な判決でした。
 今回の判決は、95年のナトリウム漏れ事故対策の安全審査に重大な誤りがあること、蒸気発生器電熱管破損事故などの安全審査の判断の過程にも、看過しがたい過誤、欠陥があり、原子炉内の放射性物質が漏れる危険性は否定できないこと、安全審査は全面的なやりなおしを必要としているなど、もんじゅの危険性と安全審査の過誤や欠陥を鋭く指摘しています。これにより、政府や核燃料サイクル開発機構がこれまで主張してきたことが、全く説得性を持たないものとしてあらためて明らかになりました。
 しかし政府は、「違法性が重大でも、明白でないから安全審査をやり直さないで良いという判決を出せ」といって、1月31日に異例の早さで上告しました。重大な違法があるなら、無効を認めて少なくとも安全審査をやり直すのが筋です。にもかかわらず、安全審査の見直すどころか、いたずらに結論を長引かせ、その間に改造工事を進め、既成事実を積み重ねようとしています。
 私たちは、このような政府の態度に抗議すると共に、上告の撤回を強く求めます。同時に、あらてめて今回の判決を重く受け止め、もんじゅの構造的欠陥と安全審査の過誤を認め、もんじゅの再開計画を中止し、廃炉にすることを求めます。さらに、もんじゅなど高速増殖炉を中核とする核燃料サイクル路線は、今回の判決やプルサーマル計画の頓挫などによりその路線の破綻は明らかです。高速増殖炉からは、その技術的、経済的な理由で世界各国が撤退をしています。未熟で危険な高速増殖炉の技術に対して安全のお墨付きを与えた安全審査が、「誠に無責任で。ほとんど審査の放棄」、とまで言われるほど杜撰であることが指摘されたいま、核燃料サイクル路線=プルトニウム利用路線からの撤退を強く求めるものです。
 私たちは、以上の観点から今回の上告に対し、下記の点を要請し、政府の再考を強く求めるものです。

  1. 政府は、名古屋高裁金沢支部の判決を真摯かつ誠実に受け止め、上告を撤回すること
  2. 「もんじゅ」運転再開を中止し、廃炉にすること
  3. 核燃料サイクル=プルトニウム利用路線からの撤退をすること

以上 


参考: