いま、青森県の太平洋岸に位置している六ヶ所村に、使用済み核燃料の「再処理工場」が建設されています。 これは、原子力発電所で燃やされた後の核燃料を溶かし、燃え残りのウランとプルトニウムを、高レベル放射性廃棄物と分けて取り出す工場です。
近くウランを使った試運転に入り、来年四月には実際の燃料を使う本格的な試運転が計画されています。
再処理工場は、ウランとプルトニウムを回収して、ふたたび発電に利用するためのものといわれていますが、プルトニウムを使った発電は、ふつうの原子力発電よりさらに危険です。このため、反対の声が大きく、未だに実現していません。ウランについては、本格的な利用計画すらありません。
この時代に、使いみちのないプルトニウムを貯めておけば、「日本は核武装をするつもりか」と世界のひとたちから疑いの目でみられ、対抗して核武装をする国をつくりだしかねません。
再処理工場が一日動くと、原子力発電所一年分の放射能が出るといわれています。ふだんから地域を汚染し、いったん大事故が発生すれば、地球規模の被害をもたらします。
この再処理工場の総事業費は十一兆円にのぼると試算されています。
いま建設を中止すれば、三分の一か四分の一くらいの無駄ですみます。
それでもたいへんな額ですが、危険なことは一刻もはやくやめるというのが賢明というものです。事業をつづければ、さらに巨額な費用がかかり、働く人を被曝させ、地域を放射能で汚染し、大事故ばかりか核拡散の危険をつくり、将来に禍根を残します。
2004年4月
裏面には、放射性廃棄物を普通のゴミのように扱おうとする改悪法案問題のpdf(110kb)、ワードファイルなどをどうぞ