原発
2004.12.3

再処理施設ウラン試験の安全協定締結へ抗議

11月22日、青森市内において青森県と六ヶ所村は日本原燃と使用済み核燃料再処理工場でのウラン試験実施に関する安全協定を締結しました。日本原燃は年度内の試験開始を狙っています。
 これまで六ヶ所再処理工場については、核燃料サイクル政策そのものの不透明性や経済性、安全性の問題、そして国民的合意もないまま再処理工場の建設を強引に進めていることなどが大きな問題となっています。これらの問題が何ひとつ解決することもないまま「安全協定締結」がなされたことに原水禁として抗議しました。全国からも同様の抗議の声を下記の宛先までお願いいたします。


ウラン試験実施に関する安全協定締結への抗議声明

 三村伸吾・青森県知事と古川健治・六ヶ所村長は、11月22日、青森市内で日本原燃と「六ヶ所再処理工場における使用済核燃料の受け入れ及び貯蔵並びにウラン試験に伴うウランの取り扱いに当たっての周辺地域の安全確保及び環境保全に関する協定」締結をしました。六ヶ所再処理工場については、核燃料サイクル政策そのものの不透明性や経済性、安全性の問題、そして国民的合意もないなど、これらの問題が何ひとつ解決することもないまま今回の「安全協定締結」がなされたことに断固抗議します。
 現在、原子力委員会が進めている「原子力の研究、開発及び利用に関する長期計画」を策定する新計画策定会議では、核燃料サイクルの推進を堅持していこうとしていますが、核燃料サイク政策の先行きは相変わらず不透明です。特に再処理工場で取り出すプルトニウムの使い道がない中で、既に我が国は40トンを越すプルトニウムを保有しています。これは周辺諸国に対する大きな脅威となっています。そしてこのプルトニウムを利用するプルサーマル計画や高速増殖の研究開発など、どれも頓挫しています。まして06年の再処理工場の稼働によりつくり出されるプルトニウムの利用先さえ具体的に明らかにされていません。利用先が明確にされなければ、再処理しないという国際公約もあり、今後、実際に六ヶ所再処理工場の運転が順調に進むかどうかも極めて不透明となっています。
 さらにこの間明らかにされたきた経済性についても、使用済み核燃料の全量再処理の総コストが43兆円となる試算を公表しています。これは経済産業省のこれまでの試算の約2倍に当たるもので、あくまで計画通りに稼働することが前提で、事故や老朽化などのトラブルが起これば、国民の負担が一気に跳ね上がることが予想されています。そしてその資金は国民の血税が投入されることが十分考えられます。
 また、安全性に対しても、不正工事の発覚など、事業者としての安全管理にも大きな問題があります。さらに再処理工場の下には、活断層が走っていることも指摘されています。10月23日に起きた新潟中越地震は、阪神淡路の震災に続きあらためて地震の脅威をまざまざと私たちに実感させるものでした。震災と原発の災害が加われば、過去の震災の比ではない事態が引き起こされる可能性があります。再処理工場やウラン濃縮施設、東通原発など様々な原発・核燃料サイクル施設が集中する下北半島での大規模な震災は、悲劇的な状況を招くことも考えられます。まして、再処理工場のかかえる放射能の量は、一般の原発の比ではありません。 
 このような現状を踏まえれば、核燃料サイクル路線を押し進め、強引に再処理工場の建設進めることが、本当の意味で国益や県民益となるとは考えられません。青森県民の8割の人たちが再処理工場に不安や疑問を抱えたまま、さらになんらの国民的合意もなく、一部推進論者の意見で多額な費用負担や危険を負担することは許すことはできません。
 私たちは、現在進められようとしている六ヶ所再処理工場のウラン試験の中止と共に、あらためて県政や村政の場で十分な議論をすることを求めるものです。

2004年11月28日
原水爆禁止日本国民会議 議長 岩松繁俊


  1. 青森県知事 三村伸吾  〒030‐8570 青森市長島1丁目1‐1
         青森県 秘書課    FAX 017‐722‐6700
         青森県 特別対策局広報広聴室
                    FAX 017‐734‐8231
  2. 六ヶ所村長
         六ヶ所村長 古川健治 〒039‐3212 六ヶ所村大字尾鮫字野附475
       FAX 0175‐72‐2603
  3. 周辺自治体リスト(三沢市など隣接六市町村で構成する原子燃料サイクル施設隣接市町村連絡協議会は二十四日、試験の前提となる安全協定の素案を承認、12月三日に調印。)
    1. 東通村役場内 越善靖男村長 様
         039‐4292東通村大字砂子又字沢内5‐34
         東通村総務課TEL.0175-27-2111、FAX.0175-27-2130
         E-mail:higashidoori01@net.pref.aomori.jp
    2. 横浜町役場内   佐々木秀治助役 様  *現在町長不在。
         039‐4145横浜町字寺下35
         横浜町総務課0175-78-2111  ファックス0175-78-2118
         yokohama01@net.pref.aomori.jp
         http://www.net.pref.aomori.jp/yokohama/
    3. 野辺地町役場内 亀田道隆町長 様
         039‐3131野辺地町字野辺地123‐1
         http://www.jomon.ne.jp/~noheji/form1.htmから、メールを自動送信
         TEL 0175-64-2111(代) FAX 0175-64-9594
         http://www.jomon.ne.jp/~noheji/
    4. 東北町役場内 向井榮一町長 様
         039‐2696東北町字塔ノ沢山1番地
         info@tohokumachi.com
         http://www.thk.net.pref.aomori.jp/
         TEL : 0175-63-2111 FAX : 0175-63-2036
    5. 上北町役場内   竹内亮一町長 様
         039‐2405上北町中央南4‐32‐484
         企画課(核燃料サイクル対応)
         TEL 0176-56-3111 FAX 0176-56-2622
         kikakuka@kamikita.net.pref.aomori.jp
         総務課(町長への窓口業務)
         TEL 0176-56-3111 FAX 0176-56-3110
         somuka@kamikita.net.pref.aomori.jp
    6. 三沢市役所内 鈴木重令市長 様
         033‐8666三沢市桜町1‐1‐38
         TEL.0176-53-5111(代) FAX.0176-52-5655
         E-mail: mayor@misawa.net.pref.aomori.jp
         政策調整課(核燃料サイクル施設関連)
         小松栄二 課長補佐
         TEL 0176-53-5111 FAX 0176-52-5656