1986年に英国のサンデー・タイムズ紙にイスラエルの核兵器開発に関する情報を提供した後、イスラエルに連れ戻され、18年間に渡って刑務所に入れられていたモルデハイ(モルデカイ)・バヌヌが、4月21日に釈放されます。釈放後も彼に課せられる制限や当人の同意なく放映された刑務所内でのインタビューのビデオについて、「イスラエル・バヌヌ解放キャンペーン」が19日、プレスリリースをだしました。このプレスリリースを訳出しました。
2004年4月19日
コンタクト:レイナ・モス(Rayna Moss) +972-051-368-236
詳しくは つぎのサイトを参照:http://www.vanunu.co.uk 及び www.vanunu.com, www.vanunu.org
モルデハイ・バヌヌが解放された際に彼を歓迎するためにイスラエルを訪れている国際代表団は、先月アシュケロン刑務所で収録された彼のインタビューが今夕(19日)イスラエルのテレビで放送されるとのニュースに驚いている。本人の知らないまま、そして同意のないまま行われるこの放送は、過去18年間−−最初の11年は独房で−−沈黙させられてきた人物が、イスラエル及び世界に対してマスコミを通じて行う初めてのコミュニケーションとなる。
今日の午後モルデハイ・バヌヌを訪れた米国の養父母、ニック・エオロフ及びメリー・エオロフは、彼から、ビデオ・テープを放送に使うことについて許可を与えていないし、また、ビデオ収録がそういう目的のものとは告げられなかったと聞かされた。彼は、ビデオ収録は釈放を間近に控えた囚人の一般的なプロセスの一つだと告げられたということである。
「バヌヌ解放国際キャンペーン(International Campaign to Free Vanunu」は、中東における、そして全世界における核兵器及びすべての大量破壊兵器を糾弾するモルデハイ・バヌヌの支持を続ける。われわれは、18年前に彼の暴露が明らかにした200発以上のイスラエルの水爆に関する自由でオープンな討論を求め続ける。
十数カ国の80人以上からなる国際代表団は、アシュケロン刑務所において、2004年4月21日にモルデハイ・バヌヌが刑務所から歩いてでてくる際に、イスラエル人たちの集まりに加わる。
代表団は、バヌヌの解放を控えて、4月20日火曜日午後1時にアシュケロン刑務所において「行vigil」を開始する。午後3時には他の人々が参加する。刑務所から通りを隔てたところで記者会見が午後5時に開かれる。記者会見で発言するのは、下のリストの中で名前に*印がつけてある人々である。さらに、「モルデハイ・バヌヌ及び核・生物・化学兵器のない中東のためのイスラエル委員会(Israeli Committee for Mordechai Vanunu and a Middle East Free of Atomic, Biological and Chemical Weapons)」のギデオン・スピロとイサム・マホール・イスラエル国会議員が発言する。
モルデハイ・バヌヌは、アシュケロン刑務所からの釈放に際して、多くの制限を課せられる。制限があまりにも多く、彼の新しい自由は、深刻なかたちで脅かされる。
「18年の刑を終え、何の嫌疑も掛けられておらず、すでに大変な苦しみを経験してきた人物にこのような制限が課せられるのは、恥ずべきことである。」とイスラエル・バヌヌ解放キャンペーンのレイナ・モスは述べた。
これらの過酷な制限は、1945年の英国の統治下で制定された非常事態規制の下で課せられたものである。
参考:
バヌヌは、当時イスラエルは、最高200発を保有していると述べたが、これは、一般には多すぎる数字だと考えられており、18年たった現在で、最高
200発のレベルとされている。
カーネギー平和財団のDeadly Arsenals は、「ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)」発行のPlutonium and
Highly Enriched Uranium 1996のデータをもとに2002年初頭の保有量をつぎのように推定している。
一発当たりのプルトニウムの必要量が4kgだとすると:
98−172発
1発当たりのプルトニウムの必要量が5kgだとすると。
78−135発
フランスの協力の下に秘密裏に建設されたディモナ原子炉のプルトニウム製造量推定
391−689kg (2001年まで)
熱出力40〜70MWtで運転されてきたとしての推定値。
ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ誌掲載のNRDC(天然資源防護協議会)の「ニュークリア・ノートブック」(pdf) もイスラエルの核兵器保有量を約200発としている。
バヌヌは、1986年当時、年間40kg/年の割合でプルトニウムが製造されていると述べている。これと同じ割合ででディモナ原子炉でプルトニウムが発生しているとすると、150MWtの熱出力となる。だが、これは、1980年代初めに再処理施設で処理できないでたまっていた使用済み燃料を処理していたために、年間の処理量が多かったのだろうと言う解釈が提供されている。
「FAS(米国科学者連合」が入手した2000年7月の衛星写真と1971年撮影のコロナ衛星の写真と比べた結果、ジョン・パイク(現在はグローバルセキュリティーを主宰)は、冷却設備を増設した様子はなく、150MWtで運転されている可能性は極めて低いとしている。そして、イスラエルは、少なくともディモナ原子炉で100発分のプルトニウムは製造しただろうが、200発分を大きく越えることはないだろうとの判断を示している。
─ ディモナ原子炉地上の写真
─ 地図
国際代表団の中の著名人:
Nick and Mary Eoloff: Mordechai Vanunu's adoptive parents since1997, from St. Paul, Minnesota, USA
* Mairaed Maguire: Irish Nobel Peace Prize Laureate in1976 for her work towards building peace in Northern Ireland andfounder member of the Peace People. Present in Israel with a delegationfrom Belfast and Dublin.
Reverend Ed Browning: Retired Bishop Episcopal Church, USA
Felice Cohen-Joppa: Coordinator, U.S. Campaign to FreeMordechai Vanunu. Tucson, Arizona, USA
* Jeremy Corbyn: Labour Party Member of Parliament. Vicechair of House of Commons Human Rights Committee. Active in supportingmany civil liberty and international peace causes. Longtime supporterof the Campaign to Free Vanunu. G.B. Bruce Kent: Past chairman of the Campaign for Nuclear Disarmament,present vice chairman. Member of the International Peace Bureau,tireless peace campaigner. Trustee of Campaign to Free Vanunu. G.B.
* Susannah York: International actor, well known fromHollywood films, theatre, radio and T.V., supporter of human rightscauses and Trustee of Campaign to Free Vanunu. G.B. Art Laffin: Associate coordinator, U.S. Campaign to FreeMordechai Vanunu, Washington, D.C., USA. Member of the Catholic WorkerMovement.
Barry Roth: Psychiatrist, peace and anti-nuclear activist,Boston, Massachusetts, USA
* Colin Breed : Liberal Democrat Member of Parliament.Active supporter of peace campaigns and long time supporter ofMordechai Vanunu in the House of Commons. G.B. Ben Birnberg: Internationally known Civil Liberties and Human Rights Lawyer. Trustee of Campaign to Free Vanunu. G.B.Ernest Rodker: Coordinator, British Campaign to Free Vanunu
Fredrik S. Heffermehl: lawyer, writer, translator and political organizer, Honorary President of the Norwegian PeaceAlliance, Vice President of the International Peace Bureau, VicePresident of the International Association of Lawyers against NuclearArms, and other organizations, Norway Pat Arrowsmith: Active in Campaign Against Nuclear Weaponssince 1950's. One of the organizers of the first Aldermaston march andinvolved in many demonstrations against military bases involving arrestand imprisonment. Active in the Campaign to Free Vanunu. G.B. Ole Kopreitan: executive director, Nei til atomvaapen (Noto Nuclear Arms), longtime Vanunu campaigner, Norway.