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原子力安全規制問題
国会プロジェクト

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─────── 維持基準導入は時期尚早、原子力規制行政の完全独立を ───────

ちょっと待って、
維持基準導入はホントに安全ですか 第2回
維持基準導入で「格納容器漏洩試験の不正」は防げない?

東京電力は、福島第一原発1号機の格納容器気密漏洩試験で不正行為があったと、10月25日の中間報告書で認めました。これは、二重三重に重大な問題をはらんでいます。
  1. これまで不正が指摘されていた自主検査でなく、法的責任の重い定期検査であること。
  2. 漏洩のある配管に、通常はない閉止弁を故意に取り付けたこと
  3. 漏洩原因が究明されないまま、その後の運転が続けられたこと。
  4. 国の試験に対する明らかな不法行為なのに、政府は東電に対し、このプラントの1年間停止という安易な処置しかしないこと。
原発には国の担当官が常駐し、定期検査には必ず立ち会います。ところが、東電が普段はない閉止弁を設置したり、それでも漏洩したので不正な圧力調整をしても、国の担当官は気づきませんでした。これで原子力安全規制が機能しているといえるのでしょうか。
導入予定の維持基準には、ひび割れや漏洩などに対して、その原因を解明しなければならないという一番肝心のルールが含まれていません。安全軽視がまかり通る現場作業のルールを変え、原子力安全規制が有効に機能するシステムに変えなければ、このような不正はなくなりません。原子力安全規制法制小委員会でも、「提案されている対策(維持基準導入など)では、再発を防げないのではないか」という意見が複数の委員から出されています

定期検査、不正の実態とは?

格納容器は放射能を外に出さないための重要なバリアーです。ここを貫通している配管に亀裂があれば、そこを通じて放射能が格納容器の外に出て行きます。今回は漏洩のある配管に通常はない閉止弁を取り付け、空気(窒素)を逃がさないようにして漏洩率検査をパスさせようとしました。ところがそれでも、空気が抜けました。問題の配管には閉止弁を施しており、他のどこかにひび割れなどがあったのでしょう。このままでは検査をパスできないので、圧力を調整(窒素を充填)し、無理矢理パスさせました。そして原因究明をせず今日まで放置しています。この状態では、事故等で配管内の圧力が急激に高まると、配管が破れて放射能が放出される危険があります。

原子規制行政の完全独立を求める
市民と国会議員の集会へぜひご参加を

日時: 11月7日16時−17時30分
場所: 衆議院第二議員会館第1会議室
内容: 維持基準の問題点(海渡雄一弁護士)
   原発立地地域から(福島県/新潟県)など
主催: 原子力安全規制問題国会プロジェクト

【HP】http://www.greenpeace.or.jp/kokkaiproject/

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